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2020.05.28

「道路走行画像」とは?―全国全ての道路を記録したインクリメントPの走行画像

普段利用している地図アプリに載っている道路の情報は、どうやって調べているのだろう。まさか実際に全国隅から隅まで走って調査してないよな?そんな疑問を覚えたことはありませんか?

インクリメントPでは実際に、自動車で通れる全国全ての道路を走行して調査しています。地図を作成する際には、衛星写真や図面、行政や研究機関のデータなど、多くのデータを元に地図データベースを作成しますが、利用するデータの1つが「道路走行画像」です。実際にカメラを取り付けた自動車で道路を走行しながら道路上を撮影し、規制情報、道路看板、標識、信号機やその他の様々な情報を取得して地図に反映させるのです。

盛岡にあるインクリメントP東北開発センターでは、こうした道路走行画像のデータ抽出・整備を行っています。今回は道路情報の整備を担当されている前川さんと久保さんにお話しを伺いました。

インクリメントPの走行画像

「走行画像」とは?

―早速ですが、“走行画像”とはどういうものでしょうか?

―文字通りですが、道路を自動車で走行しながら撮影した画像のことです。インクリメントPでは前と後ろにカメラを取り付けた車で走行し、5mおきに画像を撮影しています。イメージしやすいもので言うと、グーグルストリートビューのようなものを想像して頂けると分かりやすいかと思います。

走行車

走行画像を撮る車両には、前と後ろにカメラが設置されている。

こうして全国で撮影した走行画像を元に、インクリメントPの地図が作られています。

―走行画像は、細い道路なども含め、全国の道路を調査するのですか?

―はい、2004年の調査開始以来、全国の全ての道路を1度は走破しています。近年は、ナビゲーションの経路案内で使われる道路を重点的に調査しています。全国隅々まで調査を行っていることが強みとなっています。

また、高速道路や開通後の幹線道路などは重点的に調査する必要があります。高速道路は毎年、開通後の幹線道路は開通直後や開通前にも走行調査をしています。加えて、都市部や県庁所在地周辺などは他の地域よりも高い頻度で調査しています。

こうして撮り溜めたデータは、過去の画像も含めて、全て活用できるように保管しています。

閉ざされたトンネル

閉ざされたトンネル。全国の全道路を走行するため、こういった珍しい風景も撮影される。※自動プライバシー処理済画像

―過去のデータも全て保管しているのですか?

―はい、全て保管しています。ですから、大変なデータ量になりますね。
これまで撮影してきた画像は26億枚以上、データ量は優に200TBを超えています。

―すごい量ですね!どういった経緯でこうした走行画像データを集めるようになったのでしょうか?

―インクリメントPが走行調査を開始したのは2004年11月です。インクリメントPの地図作成のための走行調査としては初めての取り組みでした。構想は2年前の2003年からテストを重ね、2004年11月に調査開始。そして、2007年には全国の走行調査が一通り走り終えました。

この全国を網羅した走行調査の結果、インクリメントPが保有する道路ネットワークの合計距離は約91万km→約121万kmと、従来の地図から28%増加しました。距離だけではなく、規制情報や交差点名称も、以前の何倍も充実したものになりました。

当初の目標であった「日本国内No. 1の道路データ」も実現することとなりました。(※2007年当時)

以来、インクリメントPでは定期的に全国の道路を継続して走行調査しています。

―やはり実際に走行してみないとわからないことも多いのでしょうか?

―はい。規制のような情報は図面からは全て得ることができません。図面をもとにデータを整備しても、例えば高速道路では、実際のゼブラゾーン・分岐地点が図面とは異なることがあります。

走行調査を行う前は、自治体や行政から提供されるデータや日本デジタル道路地図協会が発行する地図データを元に独自の地図を作成していました。しかし、当時は細かいデータがなかったため、実際に走行してみることで情報の量と精度は格段に上がりましたね。

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