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公開日:2025.04.02 更新日:2025.04.18

トラフィックカウンターとは?交通渋滞改善と立地調査への活用方法

トラフィックカウンターは、交通渋滞の改善や新規店舗を出店する際の立地調査など、さまざまな用途で使われているシステムです。トラフィックカウンターにはいくつかの種類があり、計測方法などが異なるため、目的に合ったトラフィックカウンターを導入する必要があります。

本記事では、トラフィックカウンターの基礎知識や種類、活用方法について、事例を交えて解説します。また、ジオテクノロジーズの人流データをトラフィックカウンターとして活用する方法も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

また、本サイトを運営するジオテクノロジーズは、位置情報データを活用した店舗向けマーケティング支援サービス「店舗カルテ~来店顧客のカスタマイズ分析~」を提供しております。出店戦略へのデータ活用をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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トラフィックカウンターとは、通過する車両などの数をカウントするシステムのこと

トラフィックカウンターとは、ある地点を通過する車両や自転車、人などの数をカウントするシステムのことです。測定の手法によっては数だけでなく、速度をカウントすることもできます。

トラフィックカウンターによって得られたデータは、交通渋滞の改善や道路を新設する際の都市計画立案、災害時の交通シミュレーションなど、さまざまな用途で使われています。

また、新店舗を出店する際の商圏分析やエリアマーケティングなどに、トラフィックカウンターによって収集されたデータ活用も可能です。

トラフィックカウンターによるカウントの方法

街中でスマートフォンを操作する女性の写真

トラフィックカウンターによる車両や自転車、人などのカウントは、使用する機器などに応じてカウント方法が異なります。主なカウント方法は下記のとおりです。

特定の測定機器の設置によるカウント

特定の測定機器を設置すると、車両などの交通量をカウントできます。主要幹線道路では、特定の測定機器によるカウントがよく行われています。測定機器の設置場所が限られていることに加え、設置にかかるコストが高いことなどもあり、観測地点を増やすのは容易ではありません。

また、この方法では、車両の流れ、どのような経路を通っているかといった情報も得られないため、刻一刻と変化する交通状況を把握するのは困難です。

なお、測定機器は下記のように、複数のタイプがあります。

ループコイル式

ループコイル式の測定機器は、路面にループコイルを埋設し、通過した車両などを検知します。ループコイルに磁界を発生させることで、車両の検知が可能です。

超音波式

超音波式の測定機器は、道路脇などに設置し、超音波の反射を利用して車両を検出します。検知精度が高く、トンネルや高架道路下といった場所でも計測可能です。

画像式

画像式の測定機器では、カメラで撮影した映像を画像認識技術によって解析し、交通量を計測します。ビデオカメラとソフトウェアをインストールしたパソコンがあれば、交通量を自動で調査できます。

光学式

光学式の測定機器は、高精度の光学センサーによって車両や自転車、歩行者などをカウントします。画像式よりもカウントの精度が高く、暗がり、雨・雪といった天候でも正確にカウントが可能です。

GPSの位置情報や人流データによるカウント

GPSの位置情報や人流データでも、車両などの交通量を測ることができ、トラフィックカウンターとして利用できます。店舗・施設の立地調査やエリアマーケティングなどの用途では、このカウント方法が広く用いられています。

GPSがついているスマートフォンが普及した近年では、前述したような特定の計測機器を設置する必要がないため、場所を選ぶことなく車両や人の流れを可視化できる点が特長です。

ジオテクノロジーズの人流データは位置情報の取得頻度が高く、人の流れの速さや、電車・自動車・徒歩といった移動手段なども推測できます。コンビニエンスストアに入店して、数分程度で退店するといった行動も把握可能です。

また、人流データには下記のような属性情報も付帯しているため、市場調査やマーケティングに活用しやすいという特長があります。

<ジオテクノロジーズの人流データに付帯される主な属性情報>
・性別
・生年
・年齢
・職業・役職
・居住地域・形態
・婚姻状況
・同居家族の人数
・子供の末子の生年
・通勤・通学の主な移動手段
・最終学歴

弊社が保有する人流データ(Geo-People)の詳細は以下のページよりご確認ください。新規出店を検討する際の調査にも活用いただけます。

人流データ(Geo-People)サービス紹介ページはこちら

トラフィックカウンターの活用方法

トラフィックカウンターを使って取得した交通量などの情報は、さまざまな用途に活用できます。主な活用方法は下記のとおりです。

トラフィックカウンターの活用方法

新規出店時の立地調査やエリアマーケティング

トラフィックカウンターから得られた情報は、新規出店時の立地調査やエリアマーケティングに活用できます。例えば、出店候補地周辺を通行する車両や、歩行者の数を調査したい場合などに効果的です。

また、人流データを使えば、商圏に住む・訪れる人の属性や行動も把握可能です。ジオテクノロジーズでは、人流データをもとに、道路単位で車両の通行量を取得するクラウドサービス「道路通行量クラウド」を提供しています。

■クラウドサービス「道路通行量クラウド」の利用イメージ

■クラウドサービス「道路通行量クラウド」の利用イメージ

来店客数の把握

来店客数を把握したい場合にも、トラフィックカウンターを活用できます。来店客数を把握すれば、売上との関係や、イベントの効果などを分析したい場合に効果的です。そのほか、繁忙期や来店客が増える時間帯にスタッフを増員するなど、運営の最適化に役立てることもできるでしょう。

来店客数に人流データの属性情報を組み合わせれば、来店客の年齢層や性別、居住地域などを詳細に把握することも可能です。

■来店客数に属性情報を組み合わせて一覧化したイメージ

交通量の調査

トラフィックカウンターを活用すれば、道路の交通量や交通状況の調査もできます。こうした調査の結果は、交通渋滞の緩和、道路の整備計画、都市計画のほか、交通事故対策などにも活用可能です。

信号の停止時間の最適化や、歩行者の安全対策などの検討に活用すれば、データにもとづいた合理的な判断ができるでしょう。

人流データをトラフィックカウンターとして活用した事例

マーケティングデータが表示されたタブレット端末の写真

人流データは、すでにさまざまな企業でトラフィックカウンターとして活用されています。人流データをトラフィックカウンターとして活用した事例をご紹介しますので、参考にしてください。

株式会社NTTデータ様:人流データを活用し、高精度の道路交通量データを取得

株式会社NTTデータ様は、多様な地理空間コンテンツデータとアプリケーションの提供を行うプラットフォーム「BizXaaS MaP」を展開しています。

同プラットフォームで特定エリアの需要予測・出店計画の立案に使う人流データには、ジオテクノロジーズの高解像度の人流データを活用。これにより、精度の高い道路交通量データを取得し、大手小売企業、スマートシティ関連企業などにサービスを提供しています。

今後は、サービスを広く普及させるためにも、新たな機能追加などを視野に入れています。

参考:「株式会社NTTデータ 様 高解像度な人流データの活用で「道路通行量データ」の精度が格段に向上!」

人流データをトラフィックカウンターとして活用し、ビジネスに役立てよう

トラフィックカウンターとは、交通状況の改善や新規出店の際の立地調査など、幅広い用途で使われているシステムのことです。

トラフィックカウンターによる交通量などのカウントには複数の方法がありますが、計測機器を導入・設置する方法はかなりの費用がかかるため、必要に応じてスマートフォンのGPSから取得する位置情報や人流データを使う方法をおすすめします。

ジオテクノロジーズの人流データは、取得頻度が高く、人の流れがわかりやすいことに加え、年齢、性別など10以上の属性情報を持っているため、どのような属性の人が、いつ・どこに集まっているかを細かく可視化できます。

新規出店時の立地調査などに効果を発揮しますので、トラフィックカウンターとしての人流データの活用を検討している事業者様は、ぜひジオテクノロジーズにご相談ください。




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