祝令和!江戸時代からの東京を、時代ごとに振り返ってみた。
新しい元号の令和に代わってから、早くも一ヶ月ほど経ちました。令和の響きもだいぶ耳に馴染んできましたね。新しい時代に期待を馳せワクワクすると同時に、平成がもう戻らないことを少し寂しく思ったりもします。今回はそんなわけで、令和になった今だからこそ、昔を振り返っていきたいと思います。江戸時代、明治・大正、昭和、平成、そして令和。それぞれの時代を象徴する場所を巡ってみました。
新しい元号の令和に代わってから、早くも一ヶ月ほど経ちました。令和の響きもだいぶ耳に馴染んできましたね。新しい時代に期待を馳せワクワクすると同時に、平成がもう戻らないことを少し寂しく思ったりもします。今回はそんなわけで、令和になった今だからこそ、昔を振り返っていきたいと思います。江戸時代、明治・大正、昭和、平成、そして令和。それぞれの時代を象徴する場所を巡ってみました。
両国【江戸】
まずは両国。江戸時代の両国は浅草と並ぶ盛り場で、町人たちで賑わう繁華街でした。相撲など、江戸時代の大衆文化を象徴する場所でもあります。今でも相撲部屋や江戸東京博物館から、当時の様子を垣間見ることができます。
両国は、江戸時代の1659年に両国橋がかけられてから発展し、両国橋の東西にはお茶屋さんや芝居小屋が多く建っていたそうです。当時の両国橋は多くの浮世絵にも描かれる橋だったのですが、それらには多くの町人が一緒に描かれていて、当時の両国の賑わいがわかります。この両国橋は今と架かる位置が少し違っていて、江戸時代の両国橋は今よりもやや南側にかかっていたようです。
また、今も人気な隅田川花火大会。これは日本で最も長く続く花火大会ですが、元は両国花火大会という名前だったとか。8代将軍の徳川吉宗が大飢饉やコレラでの死者を弔うために花火を上げたのが始まりだそうです。今でも多くの人が集まる隅田川花火大会ですが、江戸時代から続く文化なのですね。
旧新橋停車場【明治・大正】
次は、旧新橋停車場。明治5年(1872年)に横浜―新橋間の鉄道が開通し、日本初の鉄道路線となりました。イギリス人技師エドモンド・モレルの協力の下、限られた予算の中開発されたそうです。モレルは結核のため鉄道の完成を見ることなく亡くなってしまいましたが、彼の意思を継いだ副主任らによって鉄道は彼の死の翌年に完成されました。時速は30kmちょっとで運賃も高額でしたが、それでも多くの人に利用されたといいます。今でこそ私たちは当たり前に毎日電車を利用していますが、この最初の鉄道があったからこそ今の日本の鉄道網があるのかもしれませんね。現在の旧新橋停車場は当時の駅舎を再現したもので、中には当時の資料が展示されています。
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東京タワー【昭和】
続いて東京タワーにやってきました。こちらは昭和33年(1958年)に建てられました。昭和は64年と長く続いた時代で、その間に日本は戦争や戦後復興、高度経済成長、学生運動、バブル景気などを経験しました。まさに激動の時代と言ってよいでしょう。東京タワーが建てられた当時、日本は高度経済成長期にありました。奇跡的な経済成長によって、タワー完成10年後の1968年には日本はGDP世界第2位の経済大国になります。東京タワーはこの高度経済成長と戦後脱却を象徴するような建造物でもあります。また、東京タワーは多くのドラマや小説、音楽にも登場しますし、怪獣映画ではお決まりの壊されスポット(?)になっています。それだけ私たちにとって馴染み深いタワーなのでしょう。今なお、この赤いタワーは人々に愛され続けています。
スカイツリー【平成】
続いてスカイツリー。昭和に建った東京タワーに対しこちらは平成の電波塔です。平成24年の2012年に開業しました。高さはなんと634m!ドバイにあるブルジュ・ハリファに次いで世界2位の高さの建物だとか(2019年5月15日現在)。実際にスカイツリーの近くまで行って見上げると、さすがに圧巻のスケールです。タワーの下層階は商業施設になっており、おみやげ屋さんや水族館、プラネタリウムなどが入っています。一日中いても楽しめそうです。
この先進的で未来的な建物と対照的に、足元には浅草の古い街並みが広がっているのもまた面白いですね。浅草はこの日も多くの観光客で賑わっていました。
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リニア中央新幹線品川駅【令和】
最後は、リニア中央新幹線の発着駅になる予定の品川です!令和9年に当たる2027年に品川―名古屋間でリニア中央新幹線が開通する予定です。開通すれば、品川―名古屋間を40分で結ぶのだとか。1964年に東海道新幹線が開通した時は、それは大きな出来事だったそう。令和の時代に、この新たな乗り物はどういったインパクトを与えるのでしょうか。
さて、今回は東京が政治の中心になってからの400年余りを、それぞれの時代が象徴する土地を巡りながら振り返ってみました。江戸時代、明治・大正、昭和、平成、そして令和。歴史を重ねて東京の街は絶えず変化してきました。令和はどんな時代になるのでしょうね。次の時代が、明るくなるようにと願うばかりです。