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2019.03.25

なぜ地図アプリの現在地マークはズレるのか?

資料を作り込んで、体調万全で迎えたクライアント先での大切な提案日。こんな遅刻してはいけない日に限って電車が遅れたり、道を聞かれたり、終には地図アプリの現在地マークがズレて場所が分からなかったり。万全だったはずなのに遅刻しそうになってしまう。皆さんも地図アプリで迷わされて、場所が分からない、という経験あるのではないでしょうか。そのたびに「なぜ地図アプリの現在地がズレるんだろう」って思いますよね。

なぜ地図アプリの現在地マークはズレるのか?

まずはGPSを知ろう

スマートフォンの地図アプリの現在地測位にはGPS(Global Positioning System※)が使われています。もともとはアメリカ軍で受信者の現在地測位をするために開発され、いまでは民間でも利用されています。簡略化して概要を伝えると、複数のGPS衛星からスマートフォンの距離を図り、最終的な座標を求めることで位置情報を求めるシステムです。

スマホの位置測定はGPS衛星の位置からの距離でわかります。
・距離は『速さ×時間』
・GPS衛星の速さは、電波なので光の速さ。光の速さで地球に到達
・このとき時間は『送信時刻ー受信時刻』
そして、理屈上は以下の図のように3つの衛星から距離を測ることでスマホの位置測定が可能です。

        

スマホの時計がGPS衛星のように正確であればGPS衛星3つで位置測定が可能です。しかし実際はスマホの時計はGPS衛星の時計ほど正確ではありません。それを解決するために、4機以上のGPS衛星から信号を受信して、時刻と位置座標(x,y,z)を推測します。その計算に用いられるのが『3次元測位』です。(位置を正確に図るために、こういう数式があるんだなという理解で大丈夫です)

※アメリカのシステムはGPS、中国のシステムはBeiDou、ロシアのシステムはGLONASSといいます

GPSの精度と現在位置がズレる理由

GPSの現在地測位は常に数メートル誤差があると言われています。
それでは現在位置がズレてしまう3つのパターンを紹介しましょう。

【ケース①】衛星側の時刻誤差
GPS衛星間で、衛星運動による発信信号の時刻遅れや、重力場の影響など、さまざまな理由で時刻の誤差が生まれ、現在位置にも誤差が生じます。

【ケース②】ビルの谷間では不正確
一つのGPS衛星からの電波を建物の反射で複数回受信してしまう『マルチパス』と呼ばれる現象がおき不正確になってしまいます。

【ケース③】屋内では不正確
GPSは衛星からの電波受信で、現在位置を把握しているため、空が見えない場所(特に屋内・地下など)では不正確になってしまいます。

補助GPSでより正確な測定を可能に

位置精度を高めるために、基地局やWiFiの電波を利用して位置補正をし、なるべく正確に現在地を確保することもあります。こうした、電波やwifiを使った位置補正は補助GPSといわれています。
現在位置がズレることが大きな問題になるカーナビでは「センサー」「マップマッチング」など様々な技術を取り入れて正確さを確保していますが、この技術については、また別の機会に紹介します。

私達にできるスマホナビでの対処方法

それでは私たちにもできる簡単な対処方法を紹介していきましょう。

1.Wi-FiをONにする
例えば、アイフォンのGPSは、カーナビのような通信衛星とのやり取りから現在位置を把握するだけでなく、Wi-Fi(無線LAN)スポットからの情報も併用しています。そのため、Wi-FiをONにすることは効果的です。

2.干渉物(高いビルなど)から離れる
高いビルなどが近くにある場合は、少しだけ自分の立ち位置を変えるだけで、GPSが正確になる場合もあります。表示がズレていると思われる場合は、なるべく高い建造物などから距離を離れるのが効果的でしょう。

3.地図アプリを再起動する
最終的には「地図アプリを再起動する」ことです。実はこれが効果的だったりします。

でも私たちは携帯の画面ばかり見ているから自分のいる場所が分からなくなってしまうのかもしれません。携帯ばかり見るのではなく、きちんと周りを観察して、落ち着いて行動すること、これが本当は一番大切なことかもしれませんね。

地図アプリ 開発キット(SDK)は こちら>

ナビゲーションアプリの開発キット(SDK)は こちら>




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