道の駅とは?地域活性化、観光にも貢献している道の駅について詳しく紹介します。
車で国道など大きな道路を走っているときに、しばしば大規模な駐車場を備えた道の駅に遭遇することがあります。これらの施設では、地元の農産物や特産品を直売していたり、子供たちが楽しめる遊び場を提供していたりします。では、道の駅はどのような目的で設置され、誰が運営・管理しているかご存じですか?今回は道の駅について日本全国の道路データやスポット情報を整備しているMapFanがその詳細を解説します。
車で国道など大きな道路を走っているときに、しばしば大規模な駐車場を備えた道の駅に遭遇することがあります。これらの施設では、地元の農産物や特産品を直売していたり、子供たちが楽しめる遊び場を提供していたりします。では、道の駅はどのような目的で設置され、誰が運営・管理しているかご存じですか?今回は道の駅について日本全国の道路データやスポット情報を整備しているMapFanがその詳細を解説します。
道の駅とは?
道の駅という言葉は電車が停まる駅からつけられたのではなく、かつての街道沿いの宿場が、宿駅と呼ばれたことにちなんで名付けられました。宿駅という言葉は日本古来の宿駅制度が由来となっていて、宿駅制度は奈良時代の『律令制』により整備されたものです。そのため、道の駅は古代の駅の概念に近いと言えます。現代では、道の駅は自動車道路沿いに位置し、休憩所としての役割を果たしています。
道の駅とサービスエリアの違いは?
道路の種類と施設の事業主体者(=開設者)が違います。
サービスエリアは、道路管理者が高速自動車国道(=高速道路)に開設し、道の駅は、自治体、つまり都道府県や市町村が国道などの一般道に設置します。
どちらも開設後の運営方式はよく似ていて、事業主体者が直接運営するか、指定管理者(民間会社や協同組合)、第三セクターや財団法人に運営を委託しています。
また、開設に必要な費用は、事業主体者の財政状況によって異なります。
道路の種類と道路管理者とは?
道路管理社とは道路の新設や改修、交通施設の管理を担当する者たちのことです。道路法に基づき、その役割は道路の種類によって異なって定められています。
ジオテクノロジーズが地図整備を行う際に問い合わせを行う道路管理者と、その管理者が管理している主な道路は下の表のようになります。
道の駅の3つの機能について
幹線道路沿いによく見られる道の駅は日本全国に1200か所以上存在し、休憩や観光情報を取得する場所としてドライバーには欠かせないスポットとなっています。
道の駅には3つの機能を備えることが求められています。
①休憩機能 : 24時間利用可能な駐車場やトイレの設置
②情報提供機能: 道路や観光情報、緊急医療情報の提供
③地域連携機能: 観光レクリエーション施設、文化共有施設など地域振興を目的とした施設の設置
無料で使える駐車場やバリアフリーのトイレが設置されていることが特徴です。
道の駅の設置者と登録方法
道の駅は、市町村または同等の公的な団体が設置者です。登録は市町村長が申請を行い、国土交通省で登録されます。国土交通省で登録されると道の駅と名乗ることができるようになる公的なスポットです。道の駅の整備には一体型と単独型の二つの方法があります。一体型は道路管理者と市町村長が共同で整備を行うもので、単独型は市町村が全ての整備をおこなうものです。一体型と単独型比較すると一体型の方が若干多くなっているようです。
道の駅の発展のステップと現在のステージ
道の駅は現在第3ステージに入っています。
道の駅の発想は、平成2年1月に建設省(現在の国土交通省)中国地方建設局(現在の地方整備局)が広島県で開催した「中国・地域づくり交流会シンポジウム」で提案されたことから始まりました。この提案は、道路沿いにトイレや休憩機能を持つ駅があっても良いのではないかというものでした。これがきっかけとなり具体的な検討が始まりました。その後、平成3年から4年にかけての社会実験を経て、平成5年1月に有識者構成の道の駅懇談会から「道の駅に関する提言」が建設省に提出され、同年4月22日には初めて103箇所が道の駅として登録されました。
第1ステージ:
道の駅制度は主に通過する道路利用者にサービスを提供する場としての機能に重点が置かれました。
第2ステージ:
地域の創意工夫により道の駅自体が観光の目的地や地域の拠点として発展する例が増え、「道の駅自体が目的地」となる取り組みが推進されました。
第3ステージ:
2020年から2025年までの期間を第3ステージと位置づけ、地方創生や観光促進の拠点を目指しています。道の駅が地元の熱意と創造的なアイデアによって、観光や防災を含むさらなる地方創生に向けた取り組みを加速し、道の駅同士や民間企業、道路関係団体との連携を拡大することで地域経営の拠点としての力を高めながら新たな魅力を持つ地域づくりへの貢献を目指すとしています。また、2025年には「道の駅の世界ブランド化」、「防災拠点化」、「地域センター化」という3つの将来像を目指しています。
・道の駅の世界ブランド化
道の駅を世界ブランドにするため、海外プロモーションの強化をすすめ、外国人向けインバウンド案内所の認定、ャッシュレス決済の導入、多言語対応、観光周遊ルートの設定、観光MaaSアプリの導入を行います。
・防災拠点化
新たな「防災道の駅」を安心拠点として確立するため、防災認定制度の導入と支援、地域の防災力向上を目指したBCPの策定と防災訓練を実施します。
・地域センター化
地域センターとして、あらゆる世代が活躍できる舞台を提供するための主な取り組みとして、子育て支援施設の設置、自動運転サービスのターミナル、大学などと連携したインターンシップや実習(商品開発など)があります。
第1ステージから第2ステージ、第3ステージへと移行してきたことで、現在の道の駅は、24時間開放される駐車場やトイレ、自動販売機など基本的な休憩設備を提供し、付近の交通情報や天候情報も提供しています。さらに、観光案内や地元特産品の販売を通じて地域活性化にも寄与していたり、温泉施設や遊園地などの娯楽施設を併設したりしている道の駅もあり、単なる休憩所を超えた役割を果たしています。
上述したように、道の駅は、休憩と情報提供の場を超えて、観光地としての魅力も備えています。そば打ちやカヤックなどの体験教室、温泉施設や植物園、水族館、プラネタリウムなどを併設している道の駅もあり、家族連れで楽しめる場所へと進化しています。
MapFanでよく検索される道の駅【ベスト5】
MapFanでよく検索される道の駅ベスト5をご紹介していきましょう。
みなさんが行ったことがある道の駅がベスト5にはいっているでしょうか?
ドライブ好き、地図好き集まれ!MapFanを使ってちょっとマニアックなおでかけプランをたてよう!
第1位 道の駅「西条のん太の酒蔵」
広島県東広島市西条町寺家10020-43
第2位 道の駅「玉露の里」
静岡県藤枝市岡部町新舟1214-3
第3位 道の駅「大山」
高知県安芸市下山町黒ハエ1400
第4位 道の駅「パレットピアおおの」
岐阜県揖斐郡大野町大字下磯313番地2
第5位 道の駅「なら歴史芸術文化村 」
奈良県天理市杣之内町437-3
今回は国道など大きな道路に設置されている道の駅について説明しました。
ジオテクノロジーズでは、今回紹介した道の駅や駐車場をはじめ、コンビニエンスストアなどのスポットデータを自社で整備し提供しています。道路データやスポットのデータに関心がある方は、ぜひお問い合わせください。
また、安全運転を支援する「ジオドライブ」という安全運転診断アプリも提供しています。物流会社や多数の社用車を持つ企業の方で、このアプリに興味がある場合もお問い合わせください。