道路ネットワークとは?大型車規制など道路ネットワークデータを構成する各種データもご紹介します。
Googleマップやカーナビで目的地を設定し、ルート検索をしたことはありますか? 初めて行く場所では特に便利ですよね。このルート検索機能を支えるのが「道路ネットワークデータ」です。
道路ネットワークデータには、約50種類もの属性情報をはじめ、規制情報や案内情報といったさまざまなデータが含まれています。これらのデータが組み合わさることで、「ルート検索」「地図表示」「誘導・案内」などの機能が実現し、多様な用途に対応するデジタル地図が生み出されています。
今回の記事では、道路ネットワークデータを構成する要素と、それらがどのように活用されているのかについて、具体例を交えながら解説していきます。
SIreの方へ 物流システムに必要なルート検索に必要な道路ネットワークデータのお問い合わせは こちら>
Googleマップやカーナビで目的地を設定し、ルート検索をしたことはありますか? 初めて行く場所では特に便利ですよね。このルート検索機能を支えるのが「道路ネットワークデータ」です。
道路ネットワークデータには、約50種類もの属性情報をはじめ、規制情報や案内情報といったさまざまなデータが含まれています。これらのデータが組み合わさることで、「ルート検索」「地図表示」「誘導・案内」などの機能が実現し、多様な用途に対応するデジタル地図が生み出されています。
今回の記事では、道路ネットワークデータを構成する要素と、それらがどのように活用されているのかについて、具体例を交えながら解説していきます。
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道路ネットワークとは?
道路ネットワークデータは、道路を「点(道路ノード)」と「線(道路リンク)」で表現したデータのことを指します。
これは主にカーナビに利用されるもので、地図そのものではなく、ルート検索に必要な規制情報や交差点の詳細、道路のつながり方を示すデータの集まりです。
他の言い方をすれば、地図は「人が見てわかる情報(建物や駅、道路など)を平面に描いたもの」であるのに対し、道路ネットワークデータは「プログラムに対して道路のつながり方やどのように移動することができるかを指南する、見えない流れの設計図のようなもの」と言えます。
この道路ネットワークデータという設計図があることで、カーナビは「どの道をどう通れば目的地に着くか」を計算できるようになり適切な道順を提案し交通規制を考慮した案内を行うことができるのです。
道路ネットワークデータにはどのようなデータがあるか
道路ネットワークデータは、リンク(道路リンク(線))やノード(道路ノード(点))に情報を紐付けるものと、「ここからここまで」というリンク(線)の並び順で情報を表現するもの、大きくこの2つに分けられます。
1. リンク(線)やノード(点)に紐付く情報
リンクに紐付く情報は、道路ネットワークデータの「線」、つまり、その道路自体が持つ情報です。例えば、国道・県道といった道路の種類、幅員、車線数などの情報をデータとして整備しています。また、道路が一方通行や通行禁止である場合も、その道路自体に適用される情報として、リンク(線)に紐付けています。(この情報のおかげで、カーナビ向けナビゲーションのルート検索において、一方向に進まなければいけない道路、通行禁止の道路というような制御が可能になります)
ノード(点)に紐付く情報は、道路ネットワークデータの「点」、つまり、交差点や道路上の特定の場所に付与される情報です。例えば、交差点の名称、信号の有無などの情報をデータとして整備しています。
2.リンク(線)の並び順で表現する情報
道路ネットワーク上で繋がった2本以上のリンク(線)を組み合わせ、その並び順(始点と終点)を定義することで、交差点などにおける「方向」の情報をデータとして整備することができます。例えば、右左折禁止といった情報、方面案内、レーン情報などが該当します。(この情報のおかげで、カーナビ向けナビゲーションの案内機能において、交差点で進むべき方向を指示する制御が可能になります)
ジオテクノロジーズでは、このようなデータの持たせ方を駆使することで、道路情報に見合った適切なデータを実現しています。より正確なルート検索・案内を可能にするためには、道路の形(点と線)だけでなく、様々なデータを整備することが大変重要なのです。
道路ネットワークに関連する規制情報データ
【車種別規制データ】
MapFan(マップファン)は、車種別交通規制データの大幅な拡充を行い、2023年秋時点で2020年春と比較して約20倍に増加しました。その結果、2024年11月現在では376,220件のデータを保有しています。この拡充により、より詳細で精度の高い交通規制情報を提供できるようになりました。
具体的な提供データとしては、「大型車交通規制情報」として挙げられる以下の10種類の交通規制データに加え、全国の高速施設出入口データや、東京都心の週末夜間規制情報などが含まれています。また、補助看板の条件に応じて、大型乗用自動車など他の車種も規制対象として整備しています。
MapFanの交通規制データは、全国の一般国道、都道府県道、市区町村道だけでなく、農道・林道・港湾道路、さらに幅5.5m未満の細街路に至るまで、あらゆる道路を対象にしています。このような網羅性により、幅広いニーズに応えることが可能となっています。
10種類の大型車交通規制データ
大型車(トラック・バス)に関する交通規制データは下記の10種類です。
1 大型貨物自動車等通行止め
2 大型乗用自動車通行止め
3 大型自動車を含む車両(組み合わせ)通行止め
4 危険物積載車両通行止め
5 重量制限
6 高さ制限
7 最大幅
8 指定方向外進行禁止
9 一方通行
10 特定の最大積載量以上の貨物自動車等通行止め
物流業者の方へ 大型車規制などルート配送の課題を解決する3つのポイント お役立ち資料はこちら>
【安心安全データ】
・最高速度データ
ジオテクノロジーズでは、各道路リンクに紐付く最高速度情報データを整備しています。走行時、速度超過したユーザへの注意喚起やカーナビゲーションのルート検索オプションで活用されています。
また上記の他にも、警戒標識のうち「落石のおそれあり」「すべりやすい」標識のデータを整備しています。地図上でのアイコン表記により、ユーザへの注意喚起を可能とするデータとして活用されています。
配車担当者の方へ 効率化が求められる配車計画のお悩みを解決する3つのポイント お役立ち資料はこちら>
・ゾーン30
ゾーン30とは、生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的として、区域(ゾーン)を定めて時速30キロの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせ、ゾーン内における速度抑制や、ゾーン内を抜け道として通行する行為の抑制等を図る生活道路対策です。※「ゾーン30」の概要(警察庁交通局)より抜粋
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/zone30/pdf/zone30.pdf
ジオテクノロジーズでは警察庁が公開しているゾーン30エリア情報を全て整備しています。
自動車業界の方へ 最高速度・ゾーン30などの 安心安全に関するデータのお問い合わせは こちら>
・一時停止
全国の走行調査で取得した現地の一時停止標識を画像認識によりデータ整備しています。
加えて警視庁規制データベースを素材に現地調査したデータも加えています。
・冠水注意地点データ
豪雨が起きた際、浸水の影響で通れなくなってしまう道路があります。災害時に立ち往生してしまったらとても困りますよね。そんな時のためのデータが冠水注意地点です。このデータは気象情報と連携することで、豪雨エリア内のポイントで注意喚起やルート回避が可能となります。災害時に大変重宝するデータです。
・一時停止地点データ
ジオテクノロジーズでは、全国の走行調査で取得した現地の一時停止標識を画像認識によりデータ整備しています。地図上でのアイコン表記や、音声による注意喚起などにも活用されています。
また上記の他にも、警戒標識のうち「落石のおそれあり」「すべりやすい」標識のデータを整備しています。
地図上でのアイコン表記により、ユーザへの注意喚起を可能とするデータとして活用されています。
【道路標高データ】【キロポスト(距離標)データ】
その他にも道路標高やキロポストといったデータも整備しています。
・道路標高データ
全国の細街路を含む道路リンク(線)各地点の標高を表現。
・キロポスト(距離標)データ
走行現地調査により取得した距離標ポイントデータ。
損害保険会社の方へ 高速道路の事故ポイントが分かるキロポストデータへの問い合わせはこちら>
今回は、ジオテクノロジーズが提供する道路ネットワークデータおよび関連データについて特集しました。当社では、道路ネットワークデータに加え、住所データやスポットデータなど、さまざまな地図データを豊富に保有しています。これらのデータにご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
さらに、ジオテクノロジーズでは、道路の渋滞状況や人々の移動速度を把握できる「人流データ」の収集・保有も行っています。この人流データを道路ネットワークデータと組み合わせることで、混雑を回避したルート案内や、よりスムーズな移動を実現することが可能になります。
人流データついてもご興味のある方はぜひお問い合わせください。
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