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2021.11.08

大型車などの車種別規制データを大幅拡張!運送業の大型車ルート検索を進化させます!

無料の地図アプリやルート検索サービスは非常に便利ですが、時には誤った案内をしてしまうものです。なかでも問題になるのが大型車ルート検索。大型車が通れない高さ制限のある立体交差(トンネルや高架下等)や大型車両通行禁止の道路などを案内されてしまうことでしょう。トラックなどの大型車両を運転している方は、困った経験を多くしているのではないでしょうか。

大型車ルート検索結果にしたがって走行していたら、明らかに車幅より狭い道や高さ制限のある立体交差に案内される。こうしたトラブルは、配送の遅延や事故につながります。

大型車ルート検索には、普通車のルート検索に用いる地図データに加えて大型車用の規制データ(大型車両通行禁止や、立体交差(トンネル)での車両高さ制限、橋の車両重量制限など)が必要です。トラックドライバーが大型ルート検索結果で悩まされるのはこの大型車の規制データの正確性や網羅性が原因のひとつでした。インクリメントPのデジタル地図データベースでは、運送業界などの需要拡大にともない、大型車規制データの拡張に取り組んでいます。

今回は、今年の11月から大幅に拡張された、インクリメントPの大型規制データについてご紹介します。

これまでの大型規制データ

これまでもインクリメントPの地図では、一部で大型車の規制データを整備していました。しかし、対象となる箇所が限定しており、トンネル・橋・高架下・アンダーパス・踏切といった、物理的な制限がかかりやすい箇所のみが調査対象でした。こうした場所は、規制を把握しきれずに大型車で進入してしまったときのリスクが特に大きな場所で、優先的に整備する必要があった場所です。

例えば、車高が高い車両が天井の低い立体交差(トンネル)に入ってしまうと、自車の被害だけでなく立体交差(トンネル)の破損や事故につながる可能性があります。重量オーバーのトラックが橋を渡れば、橋の損傷や崩落をひきおこしてしまう場合もあります。こうした重大な危険がある場所については、これまでも大型車規制データの整備を行ってきました。しかし、こうした場所以外では大型車規制データの整備が十分ではなく、構造物に限定せずに整備対象を広げて今回の車種別規制データ拡張を行うことになりました。

桁下2.3m

高さ制限・構造物あり・標識なしの事例

映像認識技術を用いた車種別規制データ拡張。データ箇所数はこれまでの8.5倍に!

2021年秋にリリースされた地図データでは、車種別規制データの数は約170,000箇所。データ整備拡張に取り組む前の2020年春データ約20,000箇所と比較すると約8.5倍!
これまで整備していたトンネルや橋などの構造物のある場所に加え、道路上の規制標識のある場所も調査対象としました。対象道路は、全国の一般国道、都道府県道、市区町村道、農道・林道・港湾道路です。
※細街路(5.5m未満の道路)は除く

対応する規制は、「大型車通行止め(大型貨物自動車通行止め・大型乗用自動車通行止め)」「危険物積載車両通行止め」「重量制限」「車両高さ制限」「車両最大幅制限」「車種別指定方向外通行禁止」「車種別一方通行」「最大積載量規制」です。

こうした車種別規制データは、地図データベース(MapFan DB)にはもちろん、地図API(MapFan API)での大型車ルート検索結果などにも反映されます。大型車のデジタル地図を利用した配車システムで特に大型車ルート検索において、これまでよりもさらに実用的なルート結果が表示されます。

大型通禁・構造物なしの事例

重量制限・構造物なしの事例

今回拡張した膨大なデータ整備には、以前より研究開発で取り組んでいた画像認識プログラムを活用しています。地図整備のために取得している道路走行画像データから、「大型貨物自動車通行止め(大型車通行止め)」など対象の規制標識を自動認識して設置位置を特定し、地図データとして登録されます。これまで地道に集めてきた全国の走行画像データと研究開発で取り組んでいた画像認識の技術の組み合わせにより、今回の車種別規制データ拡張を実現させました。

多くの車種別規制の標識については画像認識で自動判別できますが、中には人の判断を必要とする箇所も存在します。そういった箇所は、それぞれ周囲の状況を考慮して判別しています。

※道路走行画像についてはこちら >

個性豊か(?)な大型規制標識

車種別規制の標識を整備していると、判断が難しい標識に遭遇することがあります。

例えば、「大型貨物自動車通行止め(大型車通行止め)」の標識がどこまでの範囲を指すのか。これは大型車の規制に限ったことではありませんが、標識が指す範囲を判断するのは終了地点が明示されていないなど難しいケースが数多くあります。
例えば、ある住宅街では、入口にだけ「大型貨物自動車通行止め(大型車通行止め)」の標識があり、住宅街に入ると看板は存在しません。一方で、1ブロックごとに「大型貨物自動車通行止め(大型車通行止め)」の標識が設置されている例もあります。二つとも「大型貨物自動車通行止め(大型車通行止め)」の終了地点が明示さていないケースです。

周囲の状況に合わせて、デジタル地図にどのようにデータを登録していくかを判断するのは、非常に頭を悩ませるところです。

区間判断・標識がずっと設置されている事例

区間判断・標識の設置部分のみの事例

そのほかにも、解読が難しい補助標識もあります。

この画像に書かれている「大型(マイクロを除く)、大特・特定中貨」という補助標識。一見すると、いったいどの車両に対する規制なのか、迷ってしまいます。

大型車の運転手も、規制標識の範囲や車両条件を、運転中に瞬時に判断するのはとても大変です。インクリメントPでは、こうした様々な規制標識と向き合い、大型車の運転手の気持ちになって(実際に大型車を運転した事がある人はいませんが……)、どんなデータを作れば案内の助けとなるかを検討しながら、日々、整備を進めています。

車種別規制データのさらなるデータを

車種別規制データの拡張は、これで完了ではありません。来年度にはさらに充実したデータを追加する予定です。

デジタル地図は紙に印刷された地図と違い、年々、進歩していきます。街並みが変わった場所の整備はもちろん、これまで掲載されていなかった情報も追加されていきます。

時代で必要とされている情報を、しっかりと届けられるように。インクリメントPのデジタル地図データベース(MapFan DB)も、日々改善を続けています。

 

デジタル地図データベース(MapFan DB)の詳細は こちら>

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