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2019.03.25

グローバル・サーベイ株式会社① 走行調査員のお仕事

地図は鮮度が命です。開発とともに交通インフラも変わり、その度に地図は更新されていきます。そうした地図データは地図アプリやナビアプリなど、様々な用途で皆さんに届けられます。

こうした地図データを支えているのが、交通調査を主軸に事業を行うグローバル・サーベイ株式会社(以下、略称 GLC)です。2005年に設立されてから今日に至るまで、GLCの走行調査員が撮影画像と位置情報をインクリメントPに提供し続けています。実際に車を走らせ、時には歩きながら、実直に調査を行っている走行調査員のお仕事を紹介します。

グローバル・サーベイ株式会社① 走行調査員のお仕事

日本全国を走り回る走行調査員

走行調査って車で道路を走らせて、調査を行っていることは何となく分かるけど実際はどんな感じなのかな?そんなシンプルな興味から、今回、GLCで走行調査員の管理をしている田中さんに走行調査や走行調査員についてお話を伺いました。

田中さん「GLCでは全国各地の道路を車で回り走行調査を行っています。船が通っていれば離島に行くこともあります。鹿児島の離島にも行った調査員もいるんですよ。離島だと一日に2〜3回しか船がでてなかったりして、離島へ行くだけで一日の調査が終わることもあるくらいです」

走行調査員は日本中で道路のあるところは離島であっても、車を走らせるそうです。走行調査車は1台あたり毎年5万kmの調査を行い、スタッドレスタイヤを1シーズンで掃きつぶすといいます。走行調査員の中には旅好きな人も多く、”日本全国走り回れる”これこそが調査員の醍醐味の一つなのかもしれませんね。

どうやって走行調査をやっているのでしょう?

田中さん「日本全国を10km四方のエリアに区分けしています。そのエリアを、それぞれの担当に振り分けています。その振り分けられたエリアを効率的に回っていくようにしています」

ーー私のように楽をしたい人間は一つ疑問が浮かびます。例えば調査中に「ここは走らないでもいいかな」と思いそうなのですが、調査に手を抜くことはできるんでしょうか?

田中さん「誤魔化しようはないですね(笑)。なにより、そんなことをする人もいないですし。走行調査車は一定の距離ごとに車載カメラで画像を撮っています。その画像がデータベースに溜まります。調査員が走っている場所から走っている時間も含め全てこちらで把握することが可能です」

どうやら、ただの杞憂だったようです。コンピューターが全て記録しているとなると太刀打ちできないですもんね。また専用のカーナビに表示される地図には、走るべき道路がピンク色で、走り終わるとグレー色に変わっていくというものでした。こうした管理や効率性なシステムひとつひとつが緻密で地図と安全な調査を支えているようです。

走行調査の出張や走る時間帯は?

田中さん「一回の出張でかかる期間は案件によって違いますが、長いときは1ヶ月程度出張することもあります。走行調査は、車両スピードは一般車両とほぼ変わりません。走る時間帯は撮影が可能な時間帯、つまり日が昇り暮れるまでに限られます。調査のしやすさも関係して、早朝から走る方は多いですね。天候は小雨であれば調査可能です。しかし、雨が強くなりワイパーを回しても画像に水滴が残るようであれば、調査不可となります。天候が悪い日が続くと調査できない日が続くため、ホテルに缶詰になることもあります」

ーー他に困る天気はなんでしょうか?

田中さん雪が降る時期は、積雪で道路線が見えなくなってしまうため、調査ができません。そのため夏の間に北海道、東北、北陸を回るというスケジュールになってきます」

走行調査は安全第一!

田中さん「GLCでは、どこからどこまで走るというノルマはあえて定めていません。ノルマがあることで危険な運転になってしまうことを避けたいからです。管理はしていても基本的には各々の判断に任せるようにしています。また地図では分からない実際に行ってみると危険な道ってありますよね。例えば、道路の一部が崩れ落ちていたり。そんな時も個人の判断で引き返してもらいます。安全な調査のためには現場の意見を尊重することは、とても大切なことなんです。以前、クマに遭遇したという理由で引き返してきた人もいましたけど(笑)

ーー確かに私もクマに遭遇したら私も引き返しそうです(笑)。

熊ではないですが、サルや鹿に道路が占領されるケースにも遭遇します。

田中さん「さすがにクマに遭遇した道は再調査してもらいましたが(笑)。危険な道というのは調査員が実際に道を走らせるからこそ分かる等身大で貴重な情報とも言えます

危険な道ももちろん、危険な道に限らず走行調査員が体感的な情報をキャッチアップすることで、私たちの使っているデジタル地図や地図アプリといったものが、ますます改善されていくのだろうなと思いました。

走行調査車の装備

ーーどんな車両を利用しているのですか?

田中さん「走行調査車には、TOYOTAのAQUAを、検証車にはTOYOTAのBOXYを採用しています。車によって操作が変わらないよう車両は統一しています。また耐久性が高いなど総合的なバランスを見て現在の車両を採用し、冬は天候に関係なくスタッドレスタイヤを装備するなど安全性を第一にしています」

 

・一般調査車両

 

・車載カメラ / 社内のPC装備

前部に取り付けられた車載カメラ。5Mおきに写真を撮影し画像はリアルタイムにデータベースに保存されます。PCにはナビが搭載されており、走行調査する場所、調査済の場所が一目みて分かるようになっています。車内テーブルは停車の際にPCが扱えるよう取り付けたもので、なるべく調査員に負荷がかからないような配慮がところどころに施されています。

 

・カーナビ検証車

検証車はTOYOTAのVOXY。カーナビやスマートフォンアプリの検証のため検証機の取り付け台や撮影用アームなど各種カスタマイズしています。例えば、こちらの台(右)ではiphoneなど複数のモバイル機器を取り付けることができます。

走行調査が快適なサービスを作る

地図情報の品質を保つということはもちろん、様々な対象を調査することで、ユーザーに役立つような情報の収集に努めています。
全国を走行調査しているため、各種電波の強度測定調査も受託調査しています。携帯電話を車内に配置して、走行、走行地点毎の電界強度を測定、その他にもFM電波、携帯端末等々さまざまな電波調査を行っています。

安全に、そして丁寧で効率的な調査を心がけているGLC。快適にカーナビや地図サービスを使えるように、走行調査員が今日はあなたの町を走り回っているかもしれません。




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