訪日外国人の困ったことベスト5の最新情報!5年で何が変わった?1位は意外な結果に。インバウンド需要を取り込む課題とは?
コロナ禍が収束し、街中で外国人観光客を見かける機会が増えてきました。最近では、東京や富士山、京都といった有名な観光地だけでなく、SNSを通じて見つけた自分好みの日本各地の観光スポットを訪れる外国人の方も増えています。
今回は、訪日外国人の方が日本を訪れて困ったことについて、観光振興施策にも活用できる人流データを提供しているジオテクノロジーズがご紹介します。
地方自治体観光担当の方へ 観光施策に役立つ人流やリサーチへのお問い合わせは こちら>
コロナ禍が収束し、街中で外国人観光客を見かける機会が増えてきました。最近では、東京や富士山、京都といった有名な観光地だけでなく、SNSを通じて見つけた自分好みの日本各地の観光スポットを訪れる外国人の方も増えています。
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訪日外国人が困ったこととは? 令和5年度(2023年度)版
観光庁は、訪日外国人旅行者を対象に、旅行中に困ったこと及び、公共交通の利用の状況把握のためのアンケートを実施し、2023年度の『訪日外国人が旅行中に困ったこと』の調査結果(2023年11月~2024年2月の調査)を2024年6月28日に発表しました。
それではその結果を見ていきましょう。
引用:観光庁2023年度調査『訪日外国人が旅行中に困ったこと』
5位・・・公共交通の利用(12.8%)
電車やバスといった公共交通機関の利用に不便さを感じる訪日外国人が多いようです。
特に都心部では電車の乗り換えが複雑で戸惑うことがあり、英語表記などが普及しつつあるものの、地方ではまだまだ改善が必要です。
4位・・・多言語表示の少なさ・分かりにくさ(13.4%)
近年、英語や中国語、韓国語の表示は増えてきていますが、それでも多くの観光地では依然として外国語の表示が十分ではない場所が多く存在します。私たちが外国で日本語の案内を見つけて安心するのと同様に、訪日外国人にとっても母国語での表示は安心感をもたらす重要な要素です。
3位・・・施設等のスタッフとのコミュニケーション(22.5%)
「日本人が英語を話す必要はない」という意見もありますが、インバウンドの需要を考えると、観光施設のスタッフが外国人と円滑にコミュニケーションを取れることは重要です。近年、翻訳アプリなどの技術も進化しており、それらを活用するのも一つの方法です。大切なのは、外国語が話せるかどうかではなく、外国語でのコミュニケーションを取ろうとする姿勢です。
2位・・・困ったことはなかった(29.7%)
2位は「困ったことはなかった」です。この結果は意外かもしれませんが、訪日外国人向けのインバウンド対策が進んできた証ともいえます。多言語対応などは、今後さらにスタンダードとなっていくでしょう。しかし、訪日外国人が何らかの困難を経験しているのも事実です。今後、さらに外国人観光客が増える中、2位の「困ったことはなかった」という結果に安住せず、さらなる「おもてなし」の心を伝えるインバウンド施策が求められます。
1位・・・ゴミ箱の少なさ(30.1%)
「ゴミ箱の少なさ」が1位に挙げられています。この問題は5年前に指摘されていなかった新しく追加された項目です。特に訪日外国人にとって、日本の街が清潔であるという印象が強く、街を清潔に保つためにきちんとゴミを捨てたいという意識が高いことが背景にあると考えられます。しかし、実際には公共の場にゴミ箱が非常に少なく、ゴミを捨てる場所を探すのに苦労するケースが多いようです。
ゴミ箱の設置に関しては、テロ対策や防犯上の理由などから増設が難しい現状もあります。街の清潔さを保ちながらも、安全面や衛生面でのバランスをどのように取るかが今後の課題といえるでしょう。
訪日外国人が困ったこと:5年前との比較
<2018年度(平成30年) 訪日外国人が困ったこと>
1位・・・困ったことはなかった(36.6%)
2位・・・施設等のスタッフとのコミュニケーションが取れない(20.6%)
3位・・・無料公衆無線LAN環境(18.7%)
4位・・・公共交通の利用(16.6%)
5位・・・多言語表示の少なさ・わかりにくさ(16.4%)
5年前と比較して改善された点として、無料公衆無線LAN(フリーWi-Fi)の普及が挙げられます。特にホテルや飲食店でのWi-Fi提供が一般的になり、訪日外国人がインターネットに簡単にアクセスできるようになったことは、観光客の利便性向上に大きく貢献しています。これにより、旅行中に必要な情報をリアルタイムで入手できる環境が整い、旅行の計画やコミュニケーションがスムーズになっています。
一方で、相変わらず外国人が日本に来て困っている状態が続いている課題として「施設等のスタッフとのコミュニケーション」です。多くの施設では外国語を話せるスタッフを揃える努力をしているものの、世界中の多種多様な国から訪れるようになった観光客に対して、すべての言語に対応することは現実的には難しい状況です。
特に、外国人の方が有名観光地だけでなく様々な場所を訪れるようになったことも対応が追いつかない原因かもしれません。
このような状況を踏まえ、スタッフが外国語を話せなくても、翻訳アプリや非言語コミュニケーションを活用するなど、より柔軟な対応策を検討する必要があるかもしれません。また、観光施設全体で外国人対応の意識を高め、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢も求められます。
訪日外国人の困ったことを助ける多言語対応したMapFan地図
外国人観光客が困りごとの上位に挙げる「施設等のスタッフとのコミュニケーション」について、以前は外国語対応といえば主に英語が中心でした。しかし、近年では東南アジアをはじめ、世界各国から日本を訪れる観光客が増えており、それぞれの言語に対応できるスタッフを揃えるのは非常に困難な状況です。
・ManFanの13カ国14言語の多言語地図
そこで役立つのが、多言語対応が可能なMapFan地図です。MapFanの地図は13カ国14言語に対応しており、これを活用することで、訪日外国人が自国の言語で情報を得られる環境を提供できます。このMapFan多言語地図をデジタルサイネージに連携させて観光地の案内を行うことで、各観光スポットの紹介や行き方を観光客の母国語で表示することが可能になります。
地方自治体観光担当の方へ デジタルサイネージに活用できる多言語地図への問合せは こちら>
さらに、地域のおすすめのお店や飲食店などをこの多言語対応システムで紹介することで、観光客をスムーズに店舗に誘導し、飲食やお土産の購入を促進することができます。これにより、地域の経済活性化にも繋がり、観光と地域振興の双方にメリットが生まれるでしょう。
・不動産紹介サイトで海外投資家を呼び込む
多言語地図の有効活用の例として、不動産紹介サイトでの利用があります。ここでは地図を多言語化することで、海外の投資家に対して日本国内の不動産情報を提供し、投資を呼び込む取り組みが行われています。
このように、多言語対応の地図を活用することで、国境を越えたビジネス展開や、外国人投資家へのアプローチが可能となり、不動産市場のグローバル化を進める一助となっています。
さらに、ジオテクノロジーズが提供する人流データを活用すれば、特定のエリアにおける時間帯ごとの人通りの傾向を事前に把握することができます。これにより、デジタルサイネージの効果的な設置場所を検討する際に役立ちます。例えば、人が多く集まる場所や時間帯を特定することで、サイネージの視認性を最大限に引き出すことが可能です。
また、人流データとリサーチサービスを組み合わせることで、デジタルサイネージが実際にどの程度の効果を上げているかを検証することも可能です。これにより、サイネージの効果的な配置だけでなく、運用後の改善点を見つけ、さらなる最適化が図れます。
デジタルサイネージの効果測定、PDCAを簡単に解説したセミナー動画は こちら>
・多言語地図のタクシーアプリ「S.RIDE」
インバウンドで日本を訪れる外国人観光客の多くは、移動手段としてタクシーアプリを利用することが増えています。彼らは、言葉の壁や地理の不案内を感じることなく、目的地にスムーズに到着するために、便利なタクシーアプリを頻繁に活用しています。街中でよく目にする「S.RIDE」というタクシーアプリもその一つで、多くの外国人が利用しているアプリです。
このS.RIDEタクシーアプリには、ジオテクノロジーズが提供する地図API(MapFan API)が採用されています。この地図APIによって、正確な位置情報と道案内が提供され、利用者は効率的に目的地まで移動することが可能です。
特に外国人観光客にとっては、日本の地理に不慣れな中でも、簡単に目的地を設定でき、安心して移動できる点が大きなメリットとなっています。
SIerの方へ 配車アプリ開発のための地図サービスの問い合わせはこちら>
今回は、外国人観光客が直面する困りごとについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ジオテクノロジーズが提供するMapFan地図や人流データ、リサーチサービスを活用すれば、これらの課題に対して効果的な解決策を見つけることができます。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にジオテクノロジーズまでお問い合わせください。
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