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2024.03.29

【自動車に関するアンケート第2弾】BEV所有者行動比較:軽EVとテスラなどの普通EV所有者の移動に差があるのか?Geo-Researchで明かす驚きのアンケート結果!

昨今、自動車の購入において電気自動車(EV)に関心が高まっていますが、街中での使用を優先する人々は軽自動車のEV(以下、軽EV)を好み、長距離を運転することを楽しむ人々は普通車のEV(以下、普通EV)を選ぶ傾向にあると思っていたりしませんか?
自動車に関する第2回目の調査として、ジオテクノロジーズはバッテリー式電気自動車(以下、BEV)所有者を対象に超高速で意識調査が可能なリサーチサービスGeo-Research(ジオリサーチ)を通じてアンケートを実施しました。軽EVと普通EVの所有者がどれだけの距離を移動しているかを調べた結果、思いがけない結果が明らかになりました!

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【自動車に関するアンケート第2弾】BEV所有者行動比較:軽EVとテスラなどの普通EV所有者の移動に差があるのか?Geo-Researchで明かす驚きのアンケート結果!

アンケート調査実施概要

調査目的

所有者が少なく大規模な調査をすることが難しいBEV所有者に対して、大規模アンケート(3,000サンプル)を実施し、利用実態を調査する

調査方法

①BEV所有者回答3,000件を集めるために、質問1で保有しているBEV車種名を回答してもらいスクリーニングを行う。

②質問1の回答でスクリーニングした、BEV所有者の回答が3,000を超えた時点でアンケート回収を終了し分析を行う。の2段階方式でアンケート調査を実施した。

収集アンケート回答総数

44,666

BEV所有者アンケート回答数

3,009

アンケート収集に要した時間

13時間10分
※2023年9月21日 17:00~9月22日 8:10

アンケート質問内容

1.保有しているBEVの車種名
2.経路充電の経験の有無と計画的か偶発的かを質問
3.充電したことがある場所、充電場所を探す検索方法について質問
4.充電場所の充実度の感想を質問
5.BEVに表示されている航続距離への信頼度の質問
6.平日、休日別の平均移動距離を質問
7.平日休日での最長旅行行程距離を質問

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BEVオーナーという狭い対象者でも3000サンプルを半日で獲得!

まず、今回のアンケート回答結果をご紹介する前にBEV所有者のスクリーニング調査についてご紹介します。
今回のアンケートでは日本国内のBEV普及率が1桁台とアンケート対象者となるBEV所有者を探し出す(スクリーニング調査)ことがまず難関でした
アンケート調査は300-500サンプルで調査が成り立つといわれていますが、今回のアンケートではBEV所有者の行動実態を明らかにするために、BEV所有者3,000名にアンケート実施する大きな目標を立てました。
我々もアンケート開始前は3,000名のサンプルを集めるために最低でも1週間程度かかると予想していましたが、実際にはわずか約半日(13時間10分)という短い時間で3,009人のサンプル数を集めることができました。このスクリーニングを行うために総アンケート回答数44,666が必要でした。このような大規模アンケートが短期間でできるGeo-Reserch(ジオリサーチ)というサービスについては後ほど詳しく説明します。

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アンケート回答結果報告

1.軽EV所有者と普通EV所有者の総移動距離比較について

アンケート結果の報告に移ります。この調査では上述の通り大きく7つの質問を用意し回答頂きました。その中の6番目「平日、休日別の平均移動距離」の質問から予想外の結果が明らかになりました。

下のグラフはアンケート結果から軽電気自動車(軽EV)と普通の電気自動車(普通EV)の所有者の総移動距離を比較したものです。

一般的に普通EVはバッテリーが大きくて遠くまで走れるため、普通EV所有者は長い距離を移動する生活スタイルを持ち、軽EVを保有する人はコンパクトな生活スタイルを持っているではないかと予想していました。ですが、回答結果をみると、軽EV所有者も普通EV所有者も、実際にはほぼ同じ距離を移動していることがわかりました。
普通EV所有者と軽EV所有者のEV利用実態や意識の差についてはさらに深堀調査が必要ですが、驚きの結果となりました。

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2.軽EV所有者と普通EV所有者の経路充電経験について

軽EVと普通EVの所有者に行ったアンケートから、もう一つ興味深い結果が出ました。それは、「移動途中で充電した経験があるか」という質問に関するものです。下の表をご覧ください。

BEVを普及させるためには、不自由なく移動できるように移動途中で充電できる充電スポットを増やすことが重要だとよく言われます。しかし、今回調査した結果ではBEV所有者全体の約4割が経路充電したことがないという結果が出ました。この結果はBEVの普及には経路充電が必要なため充電スポットを充実させる必要があるという通説とは異なり、BEV所有者は自宅や勤務地といった特定の場所での充電が中心と推察できる驚きの結果が出ました。

特に、普通EV所有者はロングドライブを楽しむ人が多いと考えていたので、ロングドライブの途中で充電するため経路充電の経験は軽EV所有者と比較して多いだろうと予測していました。しかし、実際には普通EVの所有者でも「約4割の人が途中で充電したことがない」という意外な結果が明らかとなりました。
この結果はBEVを使う人々の実際の充電行動や、充電インフラ充実の必要性について、改めて実態の深堀が必要と考えさせられる結果ではないでしょうか。

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3.充電したことがある場所について

充電したことがある場所についてのアンケート回答を見ると、いくつかの典型的なパターンが見えてきます。まずは以下のアンケート結果をご覧ください。

まず、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅で充電しているという結果は、長距離ドライブの途中で利用されている様子が想像できます。こうした場所での充電は、ロングドライブをする際に必要なもので上位にくるのは納得できます。
一方、飲食店での充電について、食事している間に充電すれば時間を有効に過ごせるためもっと上位に来てもよさそうに思いますが、実際には5%という低い数字となっています。充電スポットは30分で次の人と交代しなければならないというルールがある場所が多いようです。食事を30分ほどで済ますことができる飲食店に限られてしまうため、利用が少ないと想定されます。また、どのような飲食店で利用されているのかさらに詳しく調べれば、どのような飲食店に充電スポットを作れば利用促進が進むか面白い情報が見つかるかもしれません。

また、カーディーラーで充電するケースが2番目に多い結果となっています。この背景にはどのような理由があるのか、さらに深掘りしてアンケートを取ればカーディーラーでの充電を促進させ、待ち時間に商談を増加させる方策が見つかる可能性もあります。

短時間しか過ごさないように思えるコンビニエンスストアや特別な理由がないと行く機会が少ないように思える公共施設で充電している人たちが意外に多い結果となっています。この理由も、詳しく調べることで、予想外の行動パターンが見えてくるかもしれません。
これらの充電場所に関する情報は、BEVユーザーの充電習慣やニーズをより深く理解するための手がかりになりそうです。

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4.充電スポットの探し方

今度は何を使って充電スポットを探しているかのアンケート結果です。

この結果を見るとBEVを持っている人たちは、車載のカーナビや車メーカー提供のアプリを使っていることが分かります。車載ナビや車メーカー提供のアプリは自分が保有しているBEVの充電スポットを簡単に検索できるため、多くの人が利用しています。一方で、日常生活で使い慣れたGoogle Mapsのような一般的な地図アプリを使っている人もいます。

さらに調べていくとEV充電カードの存在が明らかになりました。特定の方法に偏らず様々な方法で検索されているのは、自分が契約している充電カードが使える場所を探しやすいアプリを選んで充電スポットを検索していることが理由かもしれません。

自分が保有しているBEV車の充電場所を確実に検索できる車載カーナビや車メーカーのアプリ以外のアプリも活用されていることは意外な結果でした。

これらの車載カーナビや車メーカー提供のアプリ以外のアプリを利用している人々がどのようなアプリを利用しているのか、詳細が知りたい方はぜひお問い合わせください。

充電スポットの探し方の詳しい情報を知りたい方は こちら>

今回のアンケートに利用したサービスGeo-Research(ジオリサーチ)の特徴

今回のアンケートには、ジオテクノロジーズのアンケートサービスGeo-Research(ジオリサーチ)を利用しました。
Geo-Research(ジオリサーチ)は、ポイ活用アプリトリマのユーザーに対してアンケートを実施します。約600万人という非常に大きなアンケートモニターを保有しています。加えてトリマユーザーはアンケート回答でポイント獲得が可能なので、ポイ活の一環として積極的にアンケートに回答してくれます。回答意欲の高い大規模なアンケートモニターに対してアンケートを実施するので短い時間で数多くの回答を集めることができます。

さらにアンケートモニターに登録する際に、「性別」「年齢」「婚姻」「居住形態」「年収」「世帯年収」「同居している家族」「同居している子供」「主な移動手段」の9種類の属性について同意を得て取得しているため、性別、年齢、年収などターゲットを絞ってアンケートを実施することもできます。

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人流データ(Geo-People)とかけ合わせが可能
アンケートモニターのトリマユーザーのスマホのGPSから位置情報の提供も同意を得て受けているので、位置情報から取得できる人流データ(Geo-People)とGeo-Research(ジオリサーチ)を掛け合わせ他のアンケートサービスでは難しい特定のエリアを訪れた人、例えば充電スポットに立ち寄った人にアンケートを実施することも可能です。

 

今回のGeo-Research(ジオリサーチ)結果と人流データ(Geo-People)をかけあわせた結果から読み取れること
今回のGeo-Research(ジオリサーチ)のアンケートにお答えいただいた方の人流データ(Geo-People)を集計して考察した一例をご紹介します。

次の2点に着目して人流データ(Geo-People)を集計し、Geo-Researchの結果で得られている所有するEVの車種と掛け合わせることで、「1.軽EV所有者と普通EV所有者の総移動距離比較について」で判明したGeo-Researchの結果が、実際の移動で分析するとどうなるかを調査しました。

◯着目した人流データ(Geo-People)要素
1.運転日数(特に、運転日数が多い方)
2.BEVの航続距離と所有者の走行距離(中央値)

これらの要素から以下のデータが抽出されました。

・走行の中央値
・1日の走行距離が200kmを超えたことがある人数
・1日の走行距離が300kmを超えたことがある人数

この抽出されたデータから、Geo-Researchで判明したBEV車種を組み合わせたところ、BEVの満充電で走る航続距離と、BEV保有者の移動の中央値を分析すると次のような結果が得られました。

BEV航続距離100~200km:中央値20.35km
BEV航続距離200〜300km:中央値16.274km
BEV航続距離301km〜:中央値18.14075km

この結果から、BEVの航続距離により走行距離の中央値に差はなく、実際の走行を用いて相関を取ってみても、Geo-Research(ジオリサーチ)での結果と同様「航続距離で移動のモチベーションは変わらない」といえる事がわかりました。

今回は、ジオテクノロジーズがGeo-Research(ジオリサーチ)を使って行ったBEV所有者に対する調査結果の一部をご紹介しました。今回紹介した調査結果はほんの一部に過ぎません。今回の調査結果についてもっと詳しい情報が知りたい方、BEV所有者がどのような手段で移動しているか、BEVの普及に障壁となっている要因は何かなどの調査をGeo-Research(ジオリサーチ)で調査してみたい方は是非ジオテクノロジーズにお問い合わせください

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