ジオテクノロジーズが運営するポイ活アプリ「トリマ」は、累計ダウンロード数1400万(2023年8月時点)を超え、多くのユーザーに対してアンケートを取ることができる「ジオリサーチ」というサービスを提供しています。
2023年1月に「ジオリサーチ」で、約20万件の回答を回収するクルマに関する大規模調査を実施しました。最近若者の「クルマ離れ」が注目を集めていますが、この大規模調査の結果分析を進める中で見えてきた、Z世代(18歳~27歳)の車の購入意向や人気車種についての意外な結果を、クルマへの関心が高いといわれるバブル世代(53歳~57歳)と比較しながら報告します。

自動車の消費者データ:調査概要
2023年1月時点で車を持っている人に対して、将来の購入意向や欲しい車など自動車に関するアンケート調査を実施、わずか2週間という短期間で全国各地から約20万件の回答を回収できました。2週間という短期間で20万件もの膨大なデータを回収できることは、ジオリサーチの強みの一つです。
調査では、10代から60代まで幅広い年齢層の方に約40問の多岐にわたる車に関する設問に回答してもらいました。その回答の中から、「若者のクルマ離れ」が進んでいるといわれているZ世代、自動車購入意向が高いといわれているバブル世代、それぞれの自動車購入意向や欲しい車の車種の結果を切り取って比較してみました。
本調査の概要:
Z世代とバブル世代のクルマの購入意向の差はどのくらい?
「若者のクルマ離れ」は本当なのか?を明らかにするため、Z世代とバブル世代別に将来的な自動車の購入意向を比較しました。
Q.あなたは、将来的に車を買い替える・買い増すことがありそうですか。
上図のように、「将来車を買い替える・買い増すことがある」に対するZ世代の回答結果は、バブル世代と比較するとやや低いものの、50%以上の人が自動車購入意向を持っていることがわかりました。
自動車購入意向が高いといわれるバブル世代との差も約12ポイント、「若者のクルマ離れ」が叫ばれていますが、見方によっては若者の車の購入意欲は低くないといえます。
Z世代、バブル世代別人気車種ランキングでは、世代による大きな差が判明!
Z世代の人気車種ランキング(18歳-27歳のZ世代)
実際に自動車を購入したい若者たちは、どのようなクルマを求めているのでしょうか。日本の自動車市場においてよく売れている軽自動車、ミニバン、SUVのジャンルごとにランキングを作ってみました。
軽自動車のランキングでは、8年連続で軽自動車販売台数No.1を獲得しているN-BOXが人気上位に浮上しました。さらに、タントやスペーシアなどのハイトールワゴンも多くランクインしており、遊び心のある車種も人気を集めていることがわかります。
ミニバンのランキングでは、高級でラグジュアリーなイメージの代表的な車種であるアルファードがトップを獲得。ランキングの上位はトヨタが占めており、強さが目立ちます。また、Z世代では家族や仲間でのお出かけに便利なノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンも根強い人気があります。
SUVのランキングでは、高級志向のハリアー、ランドクルーザー、ラングラー、ミッドレベルのCX-5やヴェゼル、ライズなどの小型SUVまで、一部の車格に集中せず幅広く支持を集めていることがわかりました。
では、次にバブル世代の人気車種ランキングを見てみましょう。果たして差が出ているでしょうか?
バブル世代の人気車種ランキング(53歳-57歳のバブル世代)
バブル世代(53歳~57歳)の人気車種にはどのような傾向が見られるのでしょうか。
Z世代と同様に軽自動車、ミニバン、SUVの順に特徴を見ていきましょう。
軽自動車のランキングでは、ワゴンR、ムーブ、DAYSといったトールワゴンがバブル世代の人気を集めました。一方で、Z世代に人気のあったハスラーやラパン、ムーブキャンバスなどは、Z世代と比較するとランキングは低い順位となりました。バブル世代では、1993年に登場し当時絶大な人気を誇ったワゴンRを代表とするトールワゴンタイプが人気だということがわかります。
ミニバンのランキングでは、運転しやすいサイズのシエンタやフリードなど、小型ミニバンが人気を集めました。バブル世代にとって、扱いやすさや実用性が重視される傾向が見受けられます。
SUVのランキングでは、長い歴史を持つ名車であるフォレスターやカローラがバブル世代に人気となりました。彼らにとっては、歴史や信頼性が重要な要素となっているようです。
以上の結果から、「若者のクルマ離れ」が叫ばれる中でもZ世代の車購入意欲は決して低いとはいえないこと、そして世代間で人気車種が大きく異なるため、Z世代向けには彼らの好みに合わせた車種展開が必要であることの2点が明らかになりました。
今回はジオリサーチを用いた自動車に関する大規模調査の結果の一部を、「若者のクルマ離れ」という観点から、主にZ世代について切り取ってご紹介しました。
今回の自動車に関する大規模調査のデータに関する詳細なお問い合わせ、およびジオリサーチに関するお問い合わせは、下記のフォームよりジオテクノロジーズへご連絡ください。
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