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2022.05.12

LeafletのタイルレイヤーURLにリクエストヘッダーを設定する(RapidAPIのmapエンドポイントの利用)

先日、米R Softwareが提供するAPIマーケット:RapidAPIにて、MapFan APIを公開しました。
RapidAPIは、300万人を超える開発者が3万を超えるAPIにアクセスしている世界最大級のAPIマーケットプレイスです。

RapidAPIで提供されるAPIは全て、指定のリクエストヘッダーを設定する必要があり、Leaflet等オープンソースの地図ライブラリ向けに提供している『MapFan API:mapエンドポイント』を利用する際も同様となりますので、今回はその対応方法についてご紹介いたします。

MapFan API 仕様書ダウンロードはこちら>

LeafletのタイルレイヤーURLへのリクエストヘッダーの設定方法

RapidAPIでは、全てのリクエストに以下のヘッダーを追加する必要があります。

・X-RapidAPI-Host:RapidAPI上で公開されているAPIのドメイン
・X-RapidAPI-Key:RapidAPIユーザのアプリ毎に与えられたAPIキー

LeafletでタイルレイヤーURLにリクエストヘッダーを指定するには、leaflet-wms-headerのプラグインを利用します。
CDNでも配付されていますので、本記事ではそちらを利用します。

leaflet-wms-headerプラグインを利用してリクエストヘッダーを設定

それでは、leaflet-wms-headerプラグインを利用して、RapidAPI経由でMapFan APIの地図を表示していきます。
先ず、こちらの記事で用意したHTMLのテンプレートに、leaflet-wms-headerプラグインを追加します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset='utf-8' />
    <title>MapFan API RapidAPIサンプル</title>
    <link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/leaflet@1.6.0/dist/leaflet.css" integrity="sha512-xwE/Az9zrjBIphAcBb3F6JVqxf46+CDLwfLMHloNu6KEQCAWi6HcDUbeOfBIptF7tcCzusKFjFw2yuvEpDL9wQ==" crossorigin=""/>
    <style type="text/css">
        html, body {
            height: 100%;
            width: 100%;
            margin: 0;
            padding: 0;
        }
        #map {
            width: 100%;
            height: 100%;
        }
        .copyright {
            font-family: 'Meiryo UI';
        }
    </style>
</head>
<body>
    <div id='map'></div>
    <script src="https://unpkg.com/leaflet@1.6.0/dist/leaflet.js" integrity="sha512-gZwIG9x3wUXg2hdXF6+rVkLF/0Vi9U8D2Ntg4Ga5I5BZpVkVxlJWbSQtXPSiUTtC0TjtGOmxa1AJPuV0CPthew==" crossorigin=""></script>
    <!-- 追加 -->
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/leaflet-wms-header@1.0.13/index.min.js"></script>
    <script>
        // ここに処理を実装
    </script>
</body>
</html>

地図の呼び出し部について、これまでの記事では、最初にMapFan APIの認証APIを実行して取得したアクセスキーを用いて地図・検索・経路のAPIを実行していましたが、RapidAPI経由の場合は認証APIの実行は不要で、先に紹介したリクエストヘッダーの指定のみで各種APIを実行することができます。

地図の呼び出し部の実装は以下になります。
地図の表示位置やスケールの初期設定と、スケーラーの表示はこれまでと同様です。

<script>
    // LeafletのMapクラスに、地図を表示する領域のdivタグのidを指定
    // 初期表示位置・スケールは、東京駅 スケール17に設定
    var map = L.map('map').setView([35.68116552628331, 139.76719388020982], 17);

    var wmsLayer = L.TileLayer.wmsHeader(
        'https://mapfanapi-map.p.rapidapi.com/map?tilematrix=EPSG:3857:{z}&tilerow={y}&tilecol={x}&mapstyle=monochrome_pc',
        {
            maxZoom: 21,
            minZoom: 6,
            attribution: 'Map <span class="copyright">&copy GeoTechnologies, Inc.</span> <a href="https://api-auth.mapfan.com/terms/mfapi_terms.pdf">利用規約</a>',
        },
        [
            { header: 'x-rapidapi-host', value: 'mapfanapi-map.p.rapidapi.com'},
            { header: 'x-rapidapi-key', value: 'YOUR_API_KEY' },
        ], null).addTo(map);

    // スケーラーを表示
    L.control.scale({ maxWidth: 200, position: 'bottomleft', imperial: false }).addTo(map);
</script>

ベースレイヤー生成部において、leaflet-wms-headerプラグインにより拡張されたL.tileLayer.wmsレイヤーに、RapidAPI指定のリクエストヘッダーを設定しています。

上記ではAPIキー(x-rapidapi-key)をソースコード内に直接埋め込んでいますが、公開サービスなどでご利用になる場合はAPIキーが漏洩しないよう管理の上、サーバサイドからページ側へAPIキーを送るなどのシステム構成をご検討ください。

ここまでの実装で、以下のような画面になります。
パラメータは、必須パラメータの他に「mapstyle=monochrome_pc(地図デザイン指定用パラメータ:印刷用白黒デザイン×注記サイズ中)」を指定しています。

まとめ

今回はLeafletのタイルレイヤーURLのリクエストにリクエストヘッダーを設定し、RapidAPI経由でMapFan APIの地図を表示する方法についてご紹介いたしました。

RapidAPI上では検索・経路のAPIも合わせて公開しており、無料でお試しいただけるプランもご用意しておりますので、ぜひ導入のご検討にご活用いただければと思います。

MapFan API を中心とした導入事例資料ダウンロードは こちら>

MapFan APIの詳細は こちら>

 

 




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