災害ニュースのデジタル地図利用に迫る(防災システム地図データ採用事例) ―「命を救う」リアルタイム報道―
- 1. リアルタイム報道に利用されるデジタル地図サービス
- 2. 今回の地図サービス導入のきっかけ
- 3. 災害時の「命を救う」リアルタイム報道
今回の地図サービス導入のきっかけ
―これまでもニュースの中では地図を使われていたと思いますが、今回新しく地図サービスを導入されたのにはどういった背景があったのでしょうか?
小寺様―そうですね、もともと地図はニュースに欠かせないものでしたが、普段使用する地図はあらかじめニュース内容が伝わりやすいようにデザインをしています。そのため、毎回デザインを打ち合わせした上で発注し、確認するという、プロセスを踏むために手間がかかっていました。しかし今回導入したレスキューナウさんの地図サービスならば、自分たちで地図上に情報をプロットしてすぐにOAできます。
時間がある場合はデザインを発注することが出来ますが、災害時の報道では刻々と状況が変わるため、地図を準備する時間がありません。災害速報などのリアルタイム放送においてしっかりと情報を伝えるために、自分たちで扱える地図サービスをここ数年間探していました。
―そんな中でジオテクノロジーズの地図を導入しているレスキューナウさんの「レスキューWebMAP」を導入されたわけですが、決め手は何だったのでしょうか?
小寺様―ジオテクノロジーズさんに地図デザインのカスタマイズに丁寧に対応して頂いたことは、一つ大きな決め手になりました。新しい地図サービスを導入する際に地図デザインのカスタマイズはこだわった要素の一つです。私たちはこれまで、テレビ画面で見やすい地図デザイン、伝わりやすい地図の色、アイコンデザインなどを研究してきました。アイコンを地図に乗せた時に、見えやすいかどうか。これは非常に重要なことです。
末岡様―地図の色や地図デザインの変更に、柔軟に対応して頂いたことはありがたかったです。例えば赤や黄色のアイコンが映えるために、グレーを基調とした地図にしてもらいました。あとは文字の大きさや地図を拡大した時の表示なども調整していただきました。道路や鉄道が強調できる地図表示も、わかりやすいですね。
小寺様―また、地図上に情報をどこまで出せるかということもポイントです。地図にはたくさんの地理情報が載っています。ただ、それらの地図の情報の多くは放送に必要ないものだったり、放送できないものだったりします。不明な情報をなるべく削ぎ落として使っています。あまりに地図上に情報が多いと、肝心の伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。無料や出来合いの地図サービスでは、地図表示のカスタマイズは実現できません。
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