東京工科大学 様 視覚障碍者が遭遇する危険な道を回避。「指定エリア回避ルート検索」が研究を支援。
  • 2023.11.28
  • MapFan API
  • 配送計画
  • 調査分析

東京工科大学 様視覚障碍者が遭遇する危険な道を回避。「指定エリア回避ルート検索」が研究を支援。

導入先
東京工科大学 金光研究室 様   視覚障碍者向け歩行支援システム

MapFan APIの「指定エリア回避ルート検索」「段差回避ルート検索」で、地図上に視覚障碍者向け安全歩行ルート表示を実現

研究内容の概要を教えてください。

東京工科大学のコンピュータサイエンス学部ネットワークコンピューティング研究室 (金光研究室)では、並列分散処理,特に複数の計算機同士がネットワークを介し、協調して処理するための方法論を研究しています。研究テーマのひとつに「IoT」を掲げており、IoTを用いて実生活で役立つようなシステムを開発して、IoT向けのオープンソフトウェアなどを用いて検証をしています。

視覚障碍者が屋外歩行時に遭った事故のニュースをきっかけに、金光研究室では視覚障碍者の屋外歩行の危険を少しでも減らせないかと、IoTを活用した視覚障碍者の歩行支援研究に取り組むこととなりました。これがひいてはSDGsに貢献できるのではないかと考えています。

学外の既存研究における調査で全盲者および弱視者に対して行われたアンケートでは、41%の人がアンケート実施時の過去5年以内に怪我を伴う歩行事故を経験するなど、視覚障碍者の歩行には危険が伴います。そこで、障害物が少ない道など、安全に歩行できる道を案内することで、歩行時の危険の減少を目指しています。

安全に歩行できる道かどうかは、出発地から目的地に至るまでの複数の道で、定点カメラによって物体検知を行って判断し、最終的に危険な道を回避する経路を作成しています。

左:障害物ありと判断   右:障害物なしと判断

弊社データを使った機能、およびその利点や効果について教えてください。

MapFan API導入前は、危険な道を回避する経路を手作業で作成するか、またはアルゴリズムを考える必要がありましたが、MapFan APIの「指定エリア回避ルート検索」を利用することで、道の状況に応じてリアルタイムで安全な経路を地図上で作成できるようになりました。

また、歩行者ルート検索の「段差回避機能」によって階段を回避する経路を検索できるため、指定したエリア以外にも、より安全な経路を案内することができました。

© GeoTechnologies, Inc.

・緑の矩形を設定することで、指定したエリアだけを通るルート検索が可能です。
・赤の矩形を設定することで、指定したエリアを回避するルート検索が可能です。

弊社の地図製品を採用するに至った経緯や決め手について教えてください。

いくつかのルート検索APIを検討しましたが、指定したエリアを回避する経路検索が可能であったため採用させていただきました。

今後の展望など教えてください。

今後はリアルタイムな経路の作成だけではなく、出発日や時間から安全な経路を予測し、前もって経路を案内するなど、視覚障碍者にとって使いやすい機能を実装したいと考えています。

また、視覚障碍者だけでなく、災害時に危険な道を回避する経路を案内するなど、様々な用途で利用できると考えています。

東京工科大学のコンピュータサイエンス学部ネットワークコンピューティング研究室 金光先生のコメント

この度、ジオテクノロジーズ様のMapFan APIを利用させていただき、歩行ルートの案内を地図上で行うことができました。我々は、特に視覚障碍者向けの歩行経路を自動的に案内するという目的でしたが、今回のAPIを実際に使わせていただくことにより、より便利な機能や仕組みの実現に生かしていきたいと考えております。

 

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