- 2022.09.12
- MapFan API
- 防災
- 動態管理
株式会社アルカディア 様クラウド型AVMシステム 「UGOKUMON」(ウゴクモン)
- 導入先
- 株式会社アルカディア 様
消防・救急緊急車両のクラウド型動態管理システム
商品の概要を教えてください。
■基本コンセプト
消防・救急緊急車両の動態管理システムをクラウド型サービスとして提供。
インターネット接続が可能な汎用的なタブレットやスマートフォン等を車両に配置することで、従来の大掛かりかつ高コストな動態管理システムの導入が困難な消防団車両などでもお手軽にご利用頂くことが可能です。
・クラウド型サービス: インターネット回線を利用したサービス。
・動態の管理機能: 「待機」「出動中」「現着」等の状態管理、把握が可能。
・出動要請機能
・災害発生現場へのルート検索機能: 事前にインプットした救急車両の車幅を考慮したルート表示が可能。
・手書きメモでの情報共有機能: 地図上で手書きの線とテキストで情報共有。迂回路、通行止め等の情報をタイムリーに共有可能。
・水利情報共有機能: 地図上でエリアの水利情報を表示することが可能。
■主なターゲット層
全国の消防本部、指令センター、及び消防団車両を管轄する各消防署、消防団組織等
■特徴及びアピールポイント
現状普及している動態管理システムは車両一台あたり300~600万円程度掛かるため、かなりの高コストとなり導入先の消防本部の大きな負担となっています。弊社は一般インターネット回線を利用したクラウドサービスの考え方を適用することで、リーズナブルな料金体系を実現しました。
サービスを利用する端末として汎用的なタブレットやスマートフォンを車両に搭載し、本部側のパソコンのご負担を含めても大幅なコスト削減を実現します。車両台数10台までは無料(一部機能制限あり)、10台以上100台までの利用で初期費30万円(税別)、月額3万円(税別)のサービス利用料となっています。
情報配信サービス「119RAIDEN」、聴覚言語障がい者向け通報システム「NET119」等、全国の消防防災分野でこれまで提供してきた各種クラウド型サービスの運用ノウハウを基に緊急時にも安定的にご利用頂けるサービスを構築、提供します。
地図を使った機能、およびその利点や効果について教えてください。
本サービスにおいて、地図情報は主要な機能で根幹的な役割となります。
災害地点の特定及び情報共有、車両の状態(動態)の管理把握、動態を見極めての出動要請、災害地点と車両間のルート案内表示等、実際に利用中の局面において車両側と本部側それぞれタブレット、スマートフォン、パソコンでサービス内の地図表示画面を常時閲覧している状態です。MapFan APIの強みである、地図表示の見やすさ、経路表示機能、手書きメモ機能等で、現在利用中のお客様からも良い評価を頂いています。
導入実績を教えてください。
現在、全国で24の消防本部、医療施設でご利用頂いております(検討目的の試験運用含む)。(2023年5月時点)
また、2023年5月に開催されました「G7広島サミット2023」において導入、運用されました。
広島県下の消防本部を中心に、全国の消防本部から集まった消防隊への出動指令や位置情報、動態管理に約200台の端末を用いて「UGOKUMON」が活用されました。クラウドサービスのため、各車両への大掛かりな専用装置の搭載が不要であること、地図情報が全国対応であることなどから円滑な導入、運用を実現し、G7広島サミットの安全な開催に貢献しました。
弊社の地図製品を採用するに至った経緯や決め手について教えてください。
現在、全国の危機管理、防災分野に提供している各クラウドサービスに、ジオテクノロジーズの地図製品を活用しています。多メディア防災危機管理情報配信サービス「SpeeCAN RAIDEN」、災害時の災害発生情報の共有サービス「SpeeCAN TimeLine」及び防災アプリサービス「HAZARDON」、消防職員及び団員向け情報配信サービス「119RAIDEN」、聴覚言語障がい者向け緊急通報サービス「NET119」等、ほぼすべてのサービスにおいて長年利用しています。
いずれも、平時・緊急時を問わず安定的に運用する必要があるサービスですので、これまで利用してきているからこそ実感している、ジオテクノロジーズ製品の信頼性、および当社サービスで導入しやすい簡便性が決め手となりました。
今後の展望など教えてください。
当社は全国防災危機管理、消防防災部門における、クラウドサービスの中核的役割を目指そうと企業活動しています。操作性や料金などあらゆる面を考慮した「利用のしやすさ」、災害発生時等の緊急時における「利用の安定性」を更にブラッシュアップし、この国全体の防災センターとしてサービスを拡充していきたいと考えています。災害発生時において情報のイン(入力)とアウト(発信)を効率よく制御し、防災・減災へと繋げていきたいと考えています。
そのためには「地図情報」というのは欠かせません。いつ、どこで、何が起きて、どのように対応していくのかを正しく把握し次のアクションへ繋げる非常に大切な役割と認識し、高く期待しています。
今後、前述の各クラウドサービスの機能拡張や、更に新規サービスの立ち上げも計画しているため、その中で今後もより良い機能、より高い品質のサービスの提案を期待しています。