環境対策のための「AdBlue®」事業にて、大型車規制を考慮したルート検索を活用し、効率的に配送計画を作成！

2024.11.07
MapFan API
配送計画

伊藤忠エネクス株式会社様環境対策のための「AdBlue®」事業にて、大型車規制を考慮したルート検索を活用し、効率的に配送計画を作成！

導入先: 伊藤忠エネクス株式会社様　「AdBlue®」受発注システム（配送計画作成機能）

環境対策のための「AdBlue®」事業にて、大型車規制を考慮したルート検索を活用し、配送順や所要時間算出において精度の高い配送計画を作成！

製品の概要を教えてください。

伊藤忠エネクスでは、環境問題に対する取り組みの一環として、ディーゼル車の排出ガスに含まれる窒素酸化物（NOx）を分解し無害化する、高品位尿素水「AdBlue®」（アドブルー®）を、全国で販売しています。

その「AdBlue®」の販売のために独自に開発した受発注システムにおいて、一部機能で「MapFan API」を利用しています。

受発注システムでは、お客様（大型トラックを保有する物流業者様）からの注文を受け付けて各拠点（配送センター）ごとに管理し、お客様に納期回答を行ったり、注文状況をもとに配送計画を作成し各ドライバーのタブレットに配送ルートを含めた配送指示を送付したりすることができます。

また、仕入れ先（メーカー）への発注～入荷について管理する機能も備えています。

地図を使った機能、およびその利点や効果について教えてください。

配送計画作成において、主に以下の機能で「MapFan API」を利用しています。

■顧客情報のマスター登録
顧客の住所を元に緯度経度に変換して、配送先として位置情報を登録します。

■ルート検索
配送センターから当日の複数の配送先に対しどのようなルートで巡回するのが良いか、また給水時間も含めどのくらい所要時間がかかるかをシミュレーションし、配送計画を作成します。

ルート検索では、実際に配送に利用する専用の給水車の高さや幅、重量などを入力して”大型車規制”を考慮したルートを引けるため、より現実に近いルートを選択でき、精度を高めることができます。

■配送ルートのドライバーへの送付
配送順の指示やルートの参考として、ルート地図を含めた配送計画をドライーバーのタブレットに送付します。

導入実績を教えてください。

伊藤忠エネクスの「AdBlue®」事業専用のシステムとなりますが、現在本部及び全国25ヶ所の配送センターにシステムを導入済みです。

弊社のサービスを採用するに至った経緯や決め手について教えてください。

既存のシステムのリニューアルにあたり、配送計画作成機能についてはパッケージ商品の導入も検討しましたが、機能の実現にはカスタマイズ開発が必要となり、結局開発費が多くかかってしまうことから、パッケージ商品ではなく独自で開発を行うことになりました。

配送ルートの計算では“大型車規制”に対応したルートを引けることが重要でしたが、各配送センターでのそれまでの運用において、配送の所要時間を計算する際に“大型車規制”に対応しているジオテクノロジーズ社のWeb地図サービス「MapFan Web」のルート検索を使用しているケースが多かったため、同じ機能をAPIとして提供している「MapFan API」の利用を検討し、採用しました。