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2023.11.29

住所検索のかなめジオコーディング(Geocoding)とは?具体的にMapFanのジオコーディング(Geocoding)サービスを例に上げてご説明します

地図サービスにおける住所検索や顧客リストの地図表示には、「ジオコーディング(Geocoding)」という技術が使用されていることをご存知でしょうか。これは、住所や場所名などを地理的な座標に変換するプロセスです。その逆、座標から住所や地名などに変換することをリバースジオコーディング(Reverse Geocoding)・逆ジオコーディングといいます。最近では、ジオコーディング(Geocoding)と人工知能(AI)を組み合わせたよりリアルタイムで有用な地図サービスも登場しています。例えば、災害時の避難所の位置情報提供、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言下で移動制限されている区域の可視化など時事的なニーズに応じた地図サービスです。また、

企業では、ジオコーディング(Geocoding)を使い顧客リストを地図上にプロットすることで、営業戦略の立案やマーケティング活動の基礎データとして利用するなど様々な用途で使われています。

今回はこのジオコーディング(Geocoding)についてMapFan(マップファン)が深掘りしてご説明します。

 

住所検索のかなめジオコーディング(Geocoding)とは?具体的にMapFanのジオコーディング(Geocoding)サービスを例に上げてご説明します

ジオコーディング(Geocording)とは?

ジオコーディング(Geocoding)・住所ジオコーディングとは何か?
住所や地名、駅名などの地図情報を地理的な座標、つまり緯度と経度に変換する技術のことをジオコーディング(Geocoding)や住所ジオコーディングといいます。ジオコーディング(Geocoding)と住所ジオコーディングは同じ技術を指します。(以下、ジオコーディング)この技術により、住所や地名、駅名などを地図上に正確に表示することができます。

例えば、「東京都文京区本駒込2」という住所をジオコーディング(Geocoding)すると、この住所に対応する緯度経度が得られます。この場合、おおよその緯度経度は「緯度: 35.7272, 経度: 139.7467」となります。この数値を地図サービスに入力することで、東京都文京区本駒込2の地点を地図上で正確に表示させることができるのです。

逆ジオコーディング・リバースジオコーディング(Reverse Geocoding)とは?
逆ジオコーディング・リバースジオコーディングとは、ジオコーディング(Geocoding)の逆、つまり緯度経度から地名や住所などを特定する技術を逆ジオコーディング・リバースジオコーディングといいます。この技術は、地理的な座標(緯度経度)を人が理解しやすい住所情報に変換するために使用されます。逆ジオコーディングとリバースジオコーディングは同じ技術を指しています。(以下、逆ジオコーディング)

例えば、前述の「東京都文京区本駒込2」を考えてみましょう。この地域の緯度経度がおおよそ「緯度: 35.7272, 経度: 139.7467」とします。逆ジオコーディングを行うと、この緯度経度の座標から「東京都文京区本駒込2」という住所情報を取得することができるのです。

ジオコーディング(Geocoding)と逆ジオコーディングは、地理的な座標(緯度経度)と住所情報を相互に変換する重要な技術なのです。

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ジオコーディング(Geocording)、逆ジオコーディングに必要なものは?

ジオコーディング(Geocoding)には、住所データ、座標データ、そしてジオコーダーの3つが必要です。これらを使って、例えば「東京都文京区本駒込2」のような住所を地図上の正確な位置に変換しています。

住所データ: ジオコーディング(Geocoding)には、対象となる住所データが必要です。「東京都文京区本駒込2」のような住所は、表記の違い(例えば「2丁目」と「二丁目」)があるため、これらすべての表記に対応できる住所データがあると、効率的に緯度経度情報に変換できます。しかし、多くの住所データを自分で集めるのは現実的ではないため、通常は地図データベースなどを利用します。

座標データ: 逆ジオコーディングには座標データが必要になります。住所データがあっても、それを地図上の位置情報に変換するためには、正確な座標データ(緯度経度情報)が必要です。座標データは非常に精密で、わずかな数値の違いで位置情報が大きく変わるため、正確なデータの準備が重要です。

ジオコーダー: ジオコーディング(Geocoding)を行うためには、ジオコーダーが必要です。これは、住所情報を緯度経度情報に変換するプログラムです。ジオコーダーを使用すると、住所を検索した際に、データベースから該当する座標データを検索し、都道府県や行政区分ごとに正確な座標データを算出できます。たとえば、「東京都文京区本駒込2」を検索した際、該当する座標がデータベースになければ、より大きな地域単位での座標情報が表示されます。

これら3つの要素を組み合わせることで、ジオコーディング(Geocoding)を行うことで住所を地図上の正確な位置に変換し、様々なアプリケーションやサービスでの利用が可能になります。

ジオコーディング(Geocording)をする方法

実際にジオコーディング(Geocoding)を行う方法には、主に以下の3つの方法があります。

1.地図サービスを利用する
MapFanなどの地図サービスを使って、住所を入力し検索することで緯度経度情報を取得できます。この方法は手軽ですが、1つ1つの住所を個別に検索する必要があるため、企業などで多くのデータを扱う場合には手間がかかり現実的ではありません。

2.APIを利用する
ジオコーディング(Geocoding)のAPIを利用する方法には、以下の2種類があります。

A Webツールを利用する
オンラインのジオコーディングツールを使用して、住所から緯度経度情報を取得します。
B 自社システムに組み込む
ジオコーディングのAPIを自社のシステムに組み込むことで、システム内で直接住所から緯度経度情報への変換を行うことができます。

3.ジオコーディングサービスを利用する
ジオコーディングサービスを提供している企業にデータを預け、アウトソーシングする方法です。この方法では、住所リストに対して緯度経度変換を行ってもらうことができます。大量のデータを扱う場合や、専門的な知識がない場合に適しています。

住所正規化サービス CRM/SFA担当者様向け活用例資料DLは こちら>

APIやジオコーディング提供業者に委託するメリット
ジオコーディング(Geocoding)の最大の利点は、住所データを地図上に容易に表示(マッピング)できることです。多くの住所を1つ1つ手作業で地図に表示するのは、大きな労力を要します。

特に、不動産開発や建設コンサルティングの分野では、数百から数千にも及ぶ住所データを扱います。手作業で1つずつ地図上に入力して表示するのは非常に困難です。しかし、APIやジオコーディングサービスを使用すれば、迅速に地図上に住所データを表示することが可能となり、業務の効率化を図ることができます。

このように、APIやアウトソーシングするジオコーディングサービスの活用は作業の時間短縮と労力削減に大きく貢献します。特に大量の住所データをジオコーディング(Geocoding)する際にその効果は絶大です。

ジオテクノロジーズのジオコーディングサービス

ジオテクノロジーズでは、ジオコーディングサービスを3つの異なる形式で提供しています。Web API、Excel(マクロ)、アウトソーシングサービスの3つです。

1.Web API
このサービスは、開発者が自分のアプリケーションやシステムにジオコーディング機能を組み込むことを可能にします。Web APIを利用することで、住所データをリアルタイムで緯度経度に変換し、アプリケーション内で直接利用することができます。これは、特にカスタマイズされたソリューションを必要とするビジネスに適しています。

2.Excel(マクロ)
Excelは、エクセル上で直接ジオコーディング(Geocoding)を行うことを可能にします。エクセルを使用することで、エクセルに入力された住所データを簡単に緯度経度情報に変換でき、データ処理や分析を容易に行うことができます。つまり、開発不要で住所リストを処理してボタン一つでエクセルの住所リストをまとめて確認することができます。
これは、エクセルを日常的に使用するビジネスユーザーに特に便利です。

3.アウトソーシングサービス
ジオテクノロジーズは、ジオコーディング(Geocoding)のプロセスを完全にアウトソーシングするサービスも提供しています。このサービスを利用することで、企業は自社でのジオコーディング作業の手間を省き、専門家による高精度なデータ変換を受けることができます。これは、大量のデータを扱う企業や、ジオコーディング(Geocoding)に関する専門知識がない企業に適しています。

これらのサービスは、それぞれ異なるニーズや状況に合わせて選択することができます。

ジオコーディング(Geocording)、逆ジオコーディングの活用事例

【ケース1】不動産業界の物件管理

国内で1万件以上の賃貸物件を扱うある不動産会社では、自社のウェブサイトにすべての物件の地図情報を掲載しています。物件情報は日々更新されるため、数千から数万にも及ぶ物件を一つずつ地図上に手作業で表示するのは、時間的にもリソース的にも非現実的です。

この問題を解決するため、同社では大量の住所データに対し自動的にジオコーディング(Geocoding)を行い緯度経度付与し、地図データとして保持しています。これにより、運用コストを削減しつつ、不動産紹介サイトに常に最新の情報を提供することを可能にしています。

不動産サイトへ導入事例資料ダウンロードは こちら>

 

【ケース2】物流業界の安全運転の維持や適切な業務状況の確認のための『運転日報』

運送業界では、安全運転の維持や適切な輸送ルートの管理のために「運転日報」の作成が欠かせません。この日報には、運転の開始地点、終了地点、主要な経由地や休憩地点などを記録する必要がありますが、これらの地点の住所を全て正確に把握するのは容易ではありません。

逆ジオコーディングの技術を活用することで、運転日報の作成を大幅に効率化することが可能です。乗務の開始地点や終了地点、主な経由地点や休憩地点を日報で報告します。これらの情報をGPSから取得した走行の緯度経度ログから、特定の地点を選択し逆ジオコーディングを行うことで、正確な住所情報を簡単に入力できます。これにより、日報作成の手間が軽減され、日々の業務の生産性が向上します。

消防・救急緊急車両クラウド型動態管理システム導入事例資料DLは こちら>

 

【ケース3】販売店網の把握などのマーケティング活用

メーカーや商社は、地域ごとの販促計画や顧客誘導を効果的に行うために、自社商品を扱う店舗や小売店の正確な把握が必要です。自社直営店の場合は管理が比較的容易ですが、直営店以外の店舗は頻繁に変更されることもあり、定期的な確認・メンテナンスが欠かせません。

これらの販売店の場所を地図に1つ1つ地点登録するのは現実的ではありません。ジオコーディングサービスを活用すれば、自社商品を扱う店舗の地図上にマッピングし、可視化することが可能になります。住所リストをサービス提供会社に提供するだけで、社員の作業負担を軽減しながら、より効果的な販促施策の立案や顧客誘導が行えるようになります。また販売店網を可視化することで販売網の現状把握、地域分析・強化すべき地域の分析なども可能となります。

人流データをBIツールで分析・可視化できるシステムへの導入事例資料DLは こちら>

 

ジオコーディング(Geocoding)とはどのようなものか、どのような方法で実現可能なのか、どのようなことに使えるのかを説明してきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
ジオコーディング(Geocoding)に興味がある方は是非、ジオテクノロジーズにお問い合わせください。

 

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住所データ・座標データの詳細は こちら>

 




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