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2023.08.30

一時停止の2つのマーク、止まれの標識と路面標示(路面標示)って何が違う?

道路にある一時停止を表す2つのマーク、赤い三角に止まれの文字の一時停止標識と路面標示(道路標示)といわれる道路に書かれた止まれの白い文字、よく見ますよね。

みなさんは、この2つのマークの違いを知っていますか?一時停止標識と路面標示(道路標示)は、道路交通法に基づいて設置される交通規制や情報を伝えるもので、一見すると似ていますが、それぞれ異なる役割を持っています。今回、意外と知られていない一時停止標識と路面標示(道路標示)の違いについて解説します。

一時停止の2つのマーク、止まれの標識と路面標示(路面標示)って何が違う?

止まれと書かれた一時停止標識はどんなマーク?

一時停止標識は道路上でよく見かける、赤い三角形に白い「止まれ」の文字が書かれているものです。この一時停止標識を見たら、自動車、自転車、最近法改正に伴って運転免許が不要となり急速に普及している電動キックボードでも、一度立ち止まる必要があります。これは法律で決められているルールです。

この一時停止標識の先に白い線(停止線)が引かれている場合は、その線の直前で止まる必要があります。もし線がない場合でも、一時停止標識のすぐ前で停止することが求められます。止まれと書かれた一時停止標識を見つけたら、必ず一時停止して周囲の安全を確認しましょう。

・止まれと書かれた一時停止標識のサイズ・大きさは決まっている?
一時停止標識は、赤地に白の文字で「止まれ」と記された三角形の形状をしています。この三角形の大きさは、標識の倍率によって変わります。たとえば、2/3倍のものだと一辺の長さが533mm、倍率1.0のものは800mm、1.5倍だと1200mm、そして2.0倍のものは1600mmと決まっています。みなさんは、標識の倍率によってサイズや大きさが変わることを知っていましたか?

・「止まれ」の文字以外にも「STOP」の文字がついた一時停止標識が増えている
近年、日本に訪れる多くの外国人観光客(インバウンド)や在日外国人に対応するため、多言語表記の交通標識も増えています。一時停止標識にも「止まれ」の文字に加えて「STOP」と英語で表示されているものがあります。
これは2020年東京オリンピック・パラリンピックの際に東京都が2017年7月から導入をはじめ、全国各地に順次導入されています。
「STOP」以外に徐行や前方優先道路を示す標識にも、下に「SLOW」と表記されたものもあるそうです。

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道路に書かれた「止まれ」の文字、一時停止の路面標示(道路標示)とは?

交通の規制や指示を表す標示板を道路標識と呼ぶのに対し、路面上に書かれた記号や文字のことを路面標示(道路標示)と呼びます。

道路に書かれた白い文字「止まれ」も路面標示(道路標示)のひとつで、一時停止を指示する停止線とともに描かれることが通例となっています。

この道路の「止まれ」の白い文字は、赤い三角マークに「止まれ」と書かれた一時停止標識と併設されることが慣行となっており、一時停止標識のある場所には、道路に「止まれ」と書かれた路面標示(道路標示)が見られます。

各地の道路事情などに合わせて路面標示(道路標示)の表記にはバリエーションがあり、縦書きタイプ、横書きタイプ、文字の書き方も「止まれ」「とまれ」「止マレ」などさまざまです。

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一時停止標識と道路に書かれた「止まれ」の文字、路面標示(道路標示)の違いとは?

現在、赤い三角形に白い「止まれ」の文字が書かれている一時停止標識と路面標示(道路標示)が設置されるのが一般的になっています。
一時停止標識と道路に書かれた「止まれ」の文字、路面標示(道路標示)の二つは、同じ「一時停止」というメッセージを伝えていますが、役割と法的な位置付けに違いがあります。

「止まれ」と書かれた三角形の赤い一時停止標識は規制標識の一つでこれが設置された場所では、自動車や自転車などは必ず停止しなければなりません。「止まれ」の一時停止標識が示す停止の命令は法的な効力を持っています。

一方、道路に書かれた「止まれ」の文字、路面標示(道路標示)は法律に定められた標識の役割を補い、強調することを目的とする法定外標示に分類されます。法定外標示とは、法律に定める道路標識・道路標示に位置づけられないものの、ドライバーへの注意喚起、交通の安全と円滑に役立つものとしてその効果が認められ、各都道府県警察によって設置されるものをいいます。

「止まれ」の路面標示(道路標示)は、法定外標示であるため法律に定められた道路標識や路面標示(道路標示)とは異なり、それ自体に法的な一時停止の規制効力はありません一時停止標識の存在を強調し、運転者の注意を引くために存在します。「止まれ」の一時停止標識をサポートするために不可欠な存在として、多様な「止まれ」の路面標示(道路標示)が各地で定着していったのです。特に小さな標識を見逃しやすい街路樹が設置された通りなどでは顕著な効果を発揮します。

「止まれ」の路面標示(道路標示)には法的な一時停止の義務はありませんが、前述したように一時停止の赤い標識とセットで設置されるのが慣例になっているため路面の「止まれ」の文字を見たら停止しましょう。

特筆として、2023年7月1日から運転免許なしで乗れるようになり急速に普及している電動キックボードについても、これらの一時停止のルールは適用されます。つまり、一時停止標識がある場所では電動キックボードも必ず停止しなければなりません。電動キックボードを利用する際にも、一時停止標識や「止まれ」の路面標示(道路標示)を見たら必ず一時停止をしましょう。

道路にある一時停止を表す2つのマーク、赤い三角に止まれの文字の「一時停止標識」と「路面標示(道路標示)」の違いを理解できましたか?

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