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2023.09.28

物流 2024 年問題とは?トラックドライバー疲労の原因ベスト3は?トラックカーナビで効率配送、疲労原因を軽減!

「物流2024年問題」という言葉を最近よく耳にするようになりました。2024年の働き方改革関連法によって、日本の物流業界が直面すると予測される労働力の不足、ECの拡大に伴う物流需要の増大などの複合的な課題に直面しています。物流の未来を左右するこの問題に、どのように対応すべきか、今後の取り組みが注目されています。今回はこの物流2024年問題を語る上で大切なトラックドライバーの疲労原因や物流2024年問題に対応するために物流会社が抱えている課題、物流2024年問題に対して効率配送を支援するジオテクノロジーズのトラックカーナビなどを紹介します。

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物流 2024 年問題とは?トラックドライバー疲労の原因ベスト3は?トラックカーナビで効率配送、疲労原因を軽減!

物流2024年問題とは?

長年トラックドライバーは長時間労働を強いられてきました。特に、近年ネット通販の普及により宅配の荷物が急増し長時間労働を余儀なくされています。長時間労働を余儀なくされているトラックドライバーの健康を守るために2024年4月1日から働き方改革関連法が物流業界にも適用され、トラックドライバーの年間時間外労働時間に上限が設けられることになりました。2024年から適用される働き方改革関連法案の遵守に伴い物流会社、ドライバー双方に問題(悩み)を抱えています。その双方が抱えている問題のことを物流2024年問題といいます。

2024年問題に関する働き方改革関連法案とはどのような内容か?
全日本トラック協会が下記の公表している通り、トラックドライバーの労働時間を年間960時間に制限するというものです。しかもこの法案は罰則を伴います。

出典:(公社)全日本トラック協会労働関係法令が改正されました

 

物流2024年問題:物流会社側の問題
トラックドライバーの年間時間外労働時間に上限が設けられると、トラックドライバー1人が1日に運べる荷物の量が減り、物流会社の収入が減少してしまいます。

2023年4月1日から中小企業において月60時間を超える時間外労働が発生した場合、時間外労働に対する割増賃金率が25%から50%へ引き上げられました。この割増賃金率引き上げは物流業界も対象で、中小の物流企業は人件費が増加し利益が下がる可能性が指摘されており、物流2024年問題は中小の物流企業にとってさらに厳しい影響を与えます。

物流2024年問題:ドライバーの収入の問題
年間時間外労働時間に上限が設けられるとトラックドライバー側から見れば労働時間が減り健康負荷が減る一方、残業代が減り収入が減少するという問題があります。

収入が少なくなると職業としての魅力が薄れ、人々がトラックドライバーという職業からを離れてしまうリスクが高まります。残業が制限されて1人が1日運ぶことができる量が減ることに加えてトラックドライバーの離職が進み、トラックドライバー不足の問題がさらに悪化するということが懸念されています。

トラックドライバー不足が深刻化し、全ての荷物を運べないという可能性も物流2024年問題の1つです。

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物流2024年問題:2024年4月以降に1か月に働ける時間の目安は?

1か月間のドライバーの労働時間の目安について考えてみましょう。
全日本トラック協会の指針によれば、1か月の労働時間の基準は次のようになっています。
月を4.3週、22日勤務、1日に1時間の休憩を取ると想定した場合、時間外労働が80時間となったとき、1か月の総労働時間は274時間となります。

出典:(公社)全日本トラック協会「トラック運送業界の働き方改革実現に向けたアクションプラン」 

<内訳>
・通常労働時間: 1週40時間 × 4.3週 = 172時間
・時間外労働: 年間上限960時間 ÷ 12ヶ月 = 80時間
・休憩: 1日1時間 × 22日 = 22時間

しかし、2021年度で1か月の労働時間が274時間を越えた事業者は、全体の約34%に上っているという厳しい現実があります。

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物流2024年問題に対応するためのドライバー労働環境改善に向けて

ドライバー感じる疲労原因ベスト3
物流2024問題に対応するためにはドライバーの労働環境改善の必要があります。
厚生労働省が発表している「自動車運転者の労働時間等に係る実態調査報告書」のドライバーが感じる疲労原因ベスト3は下記の3つです。

1位: 道路渋滞があること
渋滞に巻き込まれると、ドライバーは予定通りに運転できず、ストレスや焦りが生じ疲労を感じる
ことが多いようです。

2位: 待機時間があること
荷物の受け渡しや輸送の待機時間は、ドライバーにとって効率的ではなく、無駄に時間を過ごさざるを得ず疲労の原因となっています。

3位: 荷役作業があること
荷物の積み下ろし作業は、ドライバーの体に直接的な負担を与える作業です。特に重い荷物や多量の荷物を取り扱う場合、筋肉への疲労が大きくなるようです。

物流会社が告示を遵守困難と感じる問題点ベスト3
次は同じく厚生労働省が発表している「自動車運転者の労働時間等に係る実態調査報告書」の中で、物流会社が物流2024年問題のために法律順守が難しいと感じている問題点ベスト3は下記の3つです。

1位: 初荷主での荷待ち時間
初荷主、つまり、荷物の最初の取引先での待ち時間は、効率的な運送業務にとって大きな障壁となります。

2位: 着荷主での荷待ち時間
着荷主、つまり、最終的な荷物の受け取り先での待ち時間も、運送業務の効率化を妨げる要因となります。

3位: 特に難しいことはない
意外にも約3割の企業は告示の遵守に関して問題を感じていないようです。

企業側の3割は遵守に問題はないと回答。
ドライバーが疲労の原因と考えている「待機時間」「荷役作業」に関しては、相手先との調整が必要で、すぐに改善が難しいかもしれませんが、道路渋滞については、渋滞を回避するルートの選択や渋滞する時間帯を避けるなどの時間調整により、トラックドライバーの疲労の軽減ができます。こうしたトラックドライバー疲労原因を取り除いていく取り組みが2024年問題の対策になるのではないでしょうか。

物流2024年問題対策に、トラック運転手の疲労を軽減し効率配送を実現する、トラックカーナビ「スグロジ」

「スグロジ」は、トラック運転手の負担を減らし、効率的な配送をサポートするトラック専用のカーナビゲーションです。その特徴を紹介します。

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1.渋滞や規制を考慮したルートを案内
「スグロジ」は渋滞や道路の規制をリアルタイムで考慮し、効率的なルートを提案します。これにより、ドライバーの運転中のストレスや疲労を軽減するだけでなく、迅速な配送も実現します。さらに、使いやすいインターフェースで高度なルート案内をしてくれます。

左:渋滞考慮ルート_回避無し 右:渋滞考慮ルート_渋滞回避

2.配送先特有情報のドライバーとの共有(集荷配送先/軒先情報)
配送先や軒先の詳細情報を事前に知ることで、無駄な時間を避け、効率的な配送が可能となります。スマートフォンで、集荷配送先・軒下情報を確認することが可能です。

集荷配送先カルテ図とお知らせ機能図

集荷配送先カルテ図とお知らせ機能図

3.大型車が利用できるスポット情報の提供

大型車専用の停車場所やサービスエリアなど、ドライバーが利用できるスポットの情報を提供します。これにより、運転中の安全性や利便性が向上します。
また、このサービスは初期費用がかからず、手軽に導入できるので、どんな企業でも簡単に始めることができます。

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他にも物流2024年問題に対応できるようにMapFan製品で道路の大型車などの交通規制データもご用意しています。この交通規制データを利用すれば、物流2024年問題に対応する大型車のナビゲーションや物流関連の効率的な配車ソリューションの開発を実現できます。
交通規制データに興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

 

大型車交通規制データへのお問い合わせ こちら>

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